はじめに
こんにちは!
今回は「仮面ライダーアギト PROJECTG4」~「平成ジェネレーションズFOREVER」までの夏・冬・春映画全40作品(「仮面ライダーTHE FIRST・THENEXT」、アマゾンズシリーズ、Vシネマのイベント上映は除外)の中から下駄夫の独断でTOP15を選んでみました。
あくまで下駄夫にとってのTOP15であることをご承知置き下さい。
ネタバレある場合もあるので注意です。
15位 劇場版仮面ライダービルド Be The One( 監督上堀内佳寿也・脚本 武藤将吾)
講評 ビルドの夏映画ですね。
主人公である戦兎と龍我に焦点をしぼって描かれており、ビルドの物語の重要な真実が描かれます。
監督である上堀内佳寿也氏の映画的な演出が冴えており、スクリーンで見るに堪えうるスケール感なのが良かったですね。
ただ、タイトルが「Be The One」なので、多くの人がビルドの主題歌「Be The One」を劇場のスピーカーで聞けると期待したのではないでしょうか。
下駄夫も「これは映画がマックスに盛り上がる所で流れるに違いない!」と思い、若干「Be The One待ち」のような状態で映画を見ていたんですが、結局流れなかったのは非常に残念。
タイトルは戦兎と龍我がひとつになる、つまり「Be The One」なのは分かるんですけどねえ・・・。
14位 仮面ライダー×仮面ライダー ウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム(監督 坂本浩一 脚本 浦沢義雄 中島かずき)
講評 フォーゼとウィザードの冬映画。
坂本監督らしいサービス満点のアクション映画ですね。
フォーゼ篇はフォーゼの後日談兼イナズマンエピソード0のような感じ。
パルクールアクションがかっこいい!
弦ちゃんが溶鉱炉にドライバーをぶち込んだのはこのお話です(笑)
ウィザード篇はすべてを持っていく驚愕のオチが待っています。
ある意味不思議コメディシリーズの脚本家浦沢義雄さんらしい作品ではあります。
ただMOVIE大戦パート含め全体的にちょっとくどいというか。
「坂本監督らしいサービス満点の映画」と表現しましたが、もう少し正確に言うと「坂本監督らしいサービス満点の映画なのですが、サービスが過剰で若干胃もたれする」という感じですかね(笑)
ラスト付近のライダーたちがアクマイザーの戦車をどつきまわすところとか「そこまでやるか?」といった感じ(笑)
W、オーズ勢がちゃんと出てくるところとか嬉しいサービスもたくさんありますけどね。
13位 平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊(監督 柴﨑貴行 脚本 米村正二)
講評 現行ライダーがガイムだった時の春映画ですね。
平成・昭和のどちらが勝利するバージョンか、投票で決定することも話題になりましたね。
この映画はすごく良い所と悪い所が相殺しあってこの順位になった感じですね。
良い所としては、平成・昭和両方から数々のレジェンドが出演していること。
また仮面ライダー同士の対決に焦点を置いていること。
柴﨑監督のそれぞれの作品へのリスペクトを感じる演出などなど。
悪い点としては、まずスーパー戦隊の扱いが雑すぎること(せめてキョウリュウジャーは全員出してよ・・・)、ラストのテキトーっぷりがすごいこと(花を守るとかなんとか、えーそんなんでいいの?って感じがしてしまいました)などですね。
不満点もありますが、オールライダーものの春映画のなかではかなりよくできている部類だと思います。
ディケイドの物語にひとつのピリオドを打った作品としても良いですね。
12位 仮面ライダーフォーゼ THE MOVIE みんなで宇宙キターッ! (監督 坂本浩一 脚本 中島かずき)
講評 フォーゼの夏映画ですね。
スイッチ40個全部使う、映画の新フォーム、派手なアクションなどなど、ファーゼのメイン監督である坂本浩一さんが監督してるだけあって、フォーゼという作品の良さ(アクション・ポップさ・ノリの良さ)が出ていますね。
ただ、この時期の東映の悪い癖が出てる作品でもあります。
それは昔の特撮作品のキャラを変な感じで出演・リブートさせるというもの。
レッツゴー~アルティメイタムくらいまで続きましたね。
その癖が最も悪い感じで発揮されてしまったのが本作。
本作では大鉄人17・宇宙鉄人キョーダインがリブートされて出てきます。
17はまだいいのですが、ひどいのがキョーダイン。
キョーダインはただの悪役として設定されてて、キョーダインファンからしたらたまったものではないでしょう。
彼らなりの正義などが描かれていたら少し違ったと思うんですけどね・・・。
11位 仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレーツ(監督 柴﨑貴行 脚本米村正二)
講評 トリロジーシリーズ最終作。
ディエンドと電王が絡む作品ですね。
G電王やディエンド コンプリートフォームの登場や、劇場版ライダー総登場などライダーファンとして見どころの多い作品ですね。
ディエンドって何気に優遇されてて、(黒歴史の)スーパーヒーロー大戦含めサブライダーでここまでフィーチャーされたライダーって少ないですよね。
10位 劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL (監督 田﨑竜太 脚本 井上敏樹)
講評 「最終回、先行映画化」というキャッチコピーで話題になりましたね。
キャッチコピー通り、最終回付近の物語が描かれており、ファムやリュウガなどの新しい仮面ライダーの登場に子供心にわくわくしました。
スピーディーな展開・華麗なアクションなどなど一本の映画として面白いです。
9位 オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー( 監督 金田治 脚本 米村正二)
講評 オールライダー系春映画の一番最初の作品。
最近は平ジェネFOREVERの原型なのでは?と話題ですね。
確かにタイムトラベル・各ライダーへのリスペクトやオチなど似ている部分も多いですね。
終盤のライダー(+石ノ森ヒーロー)総出演シーンが見ものですね。
また本作オリジナルの「オーズ タマシーコンボ」も好きです。
「タカ・イマジン・ショッカー」のメダルで変身って熱すぎる!
春映画の原点にして頂点の作品と言っていいと思います。
8位 劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト (監督 田﨑竜太 脚本 井上敏樹)
講評 555の夏映画ですね。
オーガやサイガ、ライオトルーパーなど本作オリジナルライダーが数多く登場したのが良かったですね、ワクワクしました。
また本作はTV本編とは異なるパラレルワールドが舞台のため、設定なども一新されています。
そのため一本の映画として起承転結がはっきりしており、555本編を見ていなくても楽しめます。
555の要素をうまく映画として落とし込んでいるのも良いですね。
7位 仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル( 監督 柴﨑貴行 脚本 三条陸 鋼屋ジン)
講評 ガイムとドライブの冬映画。
仮面ライダードライブ タイプフルーツ・仮面ライダー鎧武 ドライブアームズ・仮面ライダーデューク ドラゴンエナジーアームズなどの多くの新フォームの登場やプロフェッサー凌馬や駆紋戒斗 / 仮面ライダーバロンの復活などなど絵面が豪華な一作。
本編との連動などのバランスや、3パートの話の完成度の高さなど、ファン映画として非常によくできています。
6位 仮面ライダー 平成ジェネレーションズ Dr.パックマン対エグゼイド&ゴーストwithレジェンドライダー( 監督 坂本浩一 脚本 高橋悠也)
講評 レジェンドに焦点を当てることで、結果として神シリーズとなった平成ジェネレーションズ第一作。
本作では躁真晴人 / 仮面ライダーウィザード 白石隼也、泊進ノ介 / 仮面ライダードライブ 竹内涼真がレジェンドとして登場(ガイムはスーツと声のみで登場)。
ドライブ最終話のゴーストとのコラボ回をうまく生かしたりと、前作movie大戦ジェネシスの失敗をうまく挽回した作品。
ウィザード~エグゼイドまでの世界を同一の世界として繋いだり、財団Xを再登場させたりとライダーファンとしてはにやりとする部分も多いですね。
また坂本監督らしくファンサービスにも力をいれており、主題歌を流しながらフォームチェンジするシーンや、各レジェンドの登場の仕方にも気を使われているなど、安心安全の出来。
5位 仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010( 監督 田﨑竜太 脚本 三条陸 米村正二)
講評 記念すべきmovie大戦シリーズ第一作。
仮面ライダーキバーラ、仮面ライダースカルなどの本作オリジナルライダー、ディケイド激情態、Wファングジョーカー先行登場など豪華。
またそれぞれのパートも良くできているんですよね。
ディケイド・W両方の画面が混じり合ってひとつになり、物語が合流するという映画の常識をぶち壊したオープニングから始まるmovie大戦パートは、とにかく特撮としての面白さを追求していて楽しいです。
オールライダ―が集結し、最強コンプリートフォームが登場し、Wのファイナルフォームライド(仮面ライダーWサイクロンサイクロン、ジョーカージョーカー)が披露されとお祭り騒ぎ。
movie大戦というシリーズの特徴を決定づけたパートといえるでしょう。
またWのビギンズナイトも素晴らしいんです。
Wの前日譚としてほぼ完ぺきな出来。
翔太朗とフィリップはいかにして出会ったのか?
二人の初変身とは?
ファングジョーカーが封印されていたのはなぜ?などなど、TVを補完する物語になっています。
ただそれだけでなく、亜樹子と鳴海荘吉の親子関係を通して、鳴海荘吉(おやっさん)のあまりにかっこいい生き様が描かれているのもGOOD!
非常に満足度の高いパートです。
ただ下駄夫が一番好きなのは「ディケイド完結編」なんですよね。
このパートは賛否両論あるのですが、個人的にはかなり素晴らしいものだと思います。なぜならこのパートでは、「仮面ライダーディケイドって結局なんだったの?」という問いに完璧な答えを提示しているから。
その答えとは
「物語に意味はない。けどあなたの心にディケイドや仮面ライダーは根付いたでしょ?それが答えさ」とでも言うべきもの。
それが紅渡の「物語は必要ない」という一言に集約されています。
極論するとディケイドにおける渡って白倉P(を代表とする製作陣)の分身だと思うんです。
ご存知のようにディケイドは大人の事情で作られた番組という側面があるわけです。
でもそういう事情も全部ひっくるめて、ある種露悪的に描いてしまうのが白倉イズム。
それが嫌いな人ももちろんいるでしょうが、下駄夫はそこにぐっときましたね。
4位 仮面ライダー 平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー (監督 上堀内佳寿也 脚本 武藤将吾 高橋悠也)
講評 平成ジェネレーションズ第二作。
二作目なのにFINAL、FINALなのに続編が作られた、など若干タイトルがいじられている本作ですが(笑)、内容は文句ない素晴らしい出来。
ビルド・エグゼイド両作の脚本家が共同で執筆しているため、それぞれの作品の時系列にがっちりと組み込まれた作品ですね。
この作品については近々見直してしっかりと感想を書きたいと思います。
3位 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER (監督 山口恭平 脚本 下山健人)
講評 こちらで熱く語っているので(笑)、よろしければこちらをご覧ください。↓
2位 仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ (監督 坂本浩一 脚本 三条陸)
講評 Wの夏映画。
映画としての完成度という観点から言えば本作がベストですね。
ライダーファンの中でも本作をベストに推す人は多いのではないでしょうか。
とにかく一本の映画としてめちゃくちゃ良く出来いて、かつWのファンムービーとしても神という、まさに全方位に死角なしの大傑作。
とにかく無駄なシーンがないんですよ。
フィリップと翔太朗が喧嘩をする冒頭から、翔太朗が仮面ライダージョーカーになり、二人が仲直りし、オーズが登場し、ゴールドエクストリームとなりエターナルを撃破するまで、一切無駄なシーンがない。
これ以上詰め込みすぎてもだめだし、要素を減らしてもだめ。
まさに完璧のバランス。
またストーリーもいいんですよ。
特に仮面ライダーWという存在の本質、つまり「風都という風の街を守る戦士」である、ということを具現化したクライマックスのシーンは圧巻の一言。
全ライダーファン必見の作品です。
1位 仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAX( 監督 坂本浩一 脚本 中島かずき 小林靖子)
講評 7人ライダー編→オーズ編→W編→フォーゼ編→MOVIE大戦編の5部構成で構成された作品。
これだけの要素が入っているのに一切不満を感じさせない素晴らしい作品。
全篇に坂本監督の気合が入りまくっており、一切の妥協を感じさせません。
簡単に各編の見どころを紹介します。
7人ライダー編
本映画の序章であり物語の序章でもあります。
栄光の7人ライダーへのリスペクトを感じさせる演出で、「とりあえず出した」感がなくて良いです。
オーズ編
オーズ本編がきれいに終わった作品なので、下手な後日談だとその余韻をぶち壊してしまいかねませんでしたが、そこはさすが小林靖子さん、見事です。
最終回で提示された「いつかの明日」を具体的に描くわけではなく(TV終わって半年経たずに描かれたら興ざめですもんね)、ただ「その日はいつか絶対来る」という形で描いた作品。
新しいライダーポセイドンの登場、新旧バース共演など特撮面も良いですね。
W編
仮面ライダージョーカーの変身をまた見れただけでもうれしい!
短い時間でもWっぽさがすごく良く出ていて最高です!
フォーゼ編
一番好きなパート。物語は弦太郎の初恋を描いているのですが、それも含めとにかく熱い!
「これ本当にまだ放送開始して半年もたってない作品?」というくらいキャスト・スタッフのフォーゼに対する熱い思いが伝わってくる作品。
特に終盤のライダー部全員で「3・2・1!変身!」ていうシーンが本当に良いんですよ。
若干「それ今やっちゃっていいの?」ってなりましたけどね(笑)
本来なら夏映画かテレビ本編の強化イベント回でやるべきっていうくらい、弦太郎とライダー部の信頼関係が伝わってくる良い演出でした。
MOVIE大戦編
翔太朗・フィリップ・映司・弦太郎の四人が絡む一連のシーンがめちゃ熱い!
それぞれのキャラの性格がすごく良く出ているんですよね。
その後の三ライダー同時変身も素敵。
ライダーたちによるアクションは安定・安心の坂本演出で、それぞれの特性が出ていて最高。
Wのフォームチェンジがあるのも感動したなあ。
おわりに
以上が下駄夫の考えるランキングです。
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