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ドラえもんはこうして生まれた 漫画家 藤子・F・不二雄 感想 F先生の生涯をコンパクトに知りたい人向け!

こんにちは! ドラえもんの秘密道具ならやっぱり「どこでもドア」が魅力な下駄夫です。

 

今回は、「ちくま評伝シリーズ〈ポルトレ〉藤子・F・不二雄 ─「ドラえもん」はこうして生まれた」の感想です。

 

 

 

一言で感想を言うと「コンパクトにF先生の人生をまとめた本!」と言う感じですね。

 

藤子・F・不二雄(本名藤本弘)先生は、「おばけのQ太郎」(共作)「パーマン」「ドラえもん」などを生み出した皆さんご存知の漫画家ですね。

 

この本では、F先生の人生が、コンパクトに過不足なくまとめられています。

F先生の入門編と言った感じ。

 

詳しく知っている人にしたら「物足りない」と感じる内容でしょうが、自分はあまりよく知らなかったので、非常に興味深かったです(詳しく知りたい方は、藤子不二雄A先生のまんが道なんかを読むといいかもしれませんね)

 

さて、内容としては、本書は七章構成になっており、それぞれの章に芯となるトピックがあるスタイル。

ちょっと詳しく書いてみますね。

 

第一章「二つの出会い」 この章では、F先生が漫画家を目指すことになったきっかけである「漫画の神様」・手塚治虫の作品との出会いと、生涯の相棒となるA先生(本名安孫子素雄)との出会いが描かれます。

 

第二章「二人で一人のマンガ家に」 この章では、藤本弘少年と、安孫子素雄少年がいよいよコンビを組み、漫画を描き始めた学生時代の話が描かれます。

 

第三章「憧れの手塚治虫」 ファンレターを通しての手塚治虫先生との交流と、実際に手塚先生に会った時の様子が描かれます。

 

第四章「トキワ荘の仲間たち」 いよいよプロデビューし、トキワ荘での漫画家生活・仲間たちとの交流が描かれます。

 

第五章「プロの洗礼」 やっとヒット作「おばけのQ太郎」が誕生。しかし、藤子不二雄最大の黒歴史、仕事の受けすぎにより、大量の原稿を落とし、漫画界を干された一年間のお話。

 

第六章「スコシフシギ」 仕事が戻り始め、私生活では結婚・子供が生まれるなど順調ながらも、大ヒット作が出ず、様々な方向性を試す時期。

SF・異色短編を書いていたのもこの時期ですね。↓

 

rimokongetao.hatenablog.com

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第七章「藤子・F・不二雄へ」 国民的漫画「ドラえもん」の誕生・藤子不二雄の解消・そして死が描かれます。F先生の漫画へのスタンスがよく分かる章です。

 

こんな感じですね。

 

個人的に面白かったのは、F先生は非常に規則的な生活を送っていたということ。

1ページの漫画を描き上げる時間すら、決めていたとか。

その理由は、漫画は「普通の人」に読んでもらって楽しむもの。

だから自分も「普通の人」と同じ生活をして、その感覚をつかまなければならない、ということらしいんです。

 

F先生の漫画への情熱が良くわかりますね。

 

気になった方は是非、読んでみて下さいね。