脳内プラスチック化計劃 BYリモコン下駄夫

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コードギアス 復活のルルーシュ 考察 復活のルルーシュが完全なる大傑作である理由 満足度120%

こんにちは! 

 

今回は、「コードギアス 復活のルルーシュ」の考察です。

映画 コードギアス 復活のルルーシュ オリジナルサウンドトラック(初回限定盤)

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特に、「映画」としての側面について、5つの視点から考察してみます。

 

あと、がっつりネタバレしているので注意です!

 

 

   

 

 

1.ジルクスタンとの戦いがいまいち盛り上がらないのはなぜか?

これには二つの理由があると思います。

一つ目は、「キャラが一面的」だから。

今回ルルーシュたちが戦うキャラというのは、すごく、いわゆる「アニメ劇場版の敵キャラ」っぽいです。

戦いにしか興味がないような狂戦士と、主人公でも手こずるような能力(ギアス)の持ち主。

そして、そのギアスとは「死ぬことで時をさかのぼる」ことで、彼女の目的は、主人公の妹(ナナリー)を使って、世界を自分の望むように作り変えようとする。

 

どうですか? こう書いてみると、劇場版のために設定されたキャラ感がありますよね。

そして、ジルクスタン側のキャラは、基本的に「劇場版」のキャラの範疇を出ていません。

要するに、キャラ設定が、他のメインキャラに比べると、だいぶ浅いですし、一面的です。

でも、こういうキャラ設定は、後で詳しく書きますが、わざとです。

 

そして二つ目は、「戦いの意味が今までとは違うから」です。

今までのルルーシュの戦いは、ほとんどすべて、ナナリーのために「優しい世界」を作ることを目的としています。

そのために、ルルーシュはギアスを使い、時には人の命も顧みず、世界を変革してきました。

しかし、今回の戦いと言うのは、すでに作り出された平和な世界に起きた、イレギュラーな事態を沈静化するための戦いです。

つまり、世界を守る戦いなわけです。

 

だからこそ、今回の戦いは、ルルーシュの頭の良さを生かしたものではあっても、残虐さ・非道さを生かす場面は少なかった。

 

 

だからこそ、今までのルルーシュの活躍を期待してみると、ちょっと拍子抜けするんでしょうね。

 

2.ルルーシュはなぜ丸くなったのか?

今回のルルーシュは、できるだけ人を殺さず、味方に嘘もつかず、裏切りもせず、と行動が以前に比べてマイルド。

それは、あくまでも個人的解釈ですが、今回の映画は、ルルーシュの「解脱」(厳密に仏教的な意味ではなく、常用表現としての意味で)の過程を描いたものだからです。

映画の最後、ルルーシュはCCと同様の存在となり、LL(エルツー)と名乗り、CCと共にギアスを授け、奪うものとして生きていくことが示唆されます。

 

LLとなること、それはルルーシュとしての人間の名を捨て、人ならざる者として、永遠の時を生き、人の世を導く存在となることです。

そしてこれは、人間としてのルルーシュを殺すことでもあります。

 

 

家庭教師のルルーシュさん(1) (角川コミックス・エース)
 

 

それは同時に、ルルーシュという人間を成仏させ、より上位の存在として「復活」させることでもあります。

 

だからこそ、今回のルルーシュは、今まで通りではだめだったんです。

彼には「悟り」を開いてもらい、次のステージに至るに足る、人格者でなければならなかったのですから。

 

3.なぜシャーリーは生き残ったのか?

テレビと劇場版で、もっとも違うところ、それはシャーリーの生存です。

てっきりこの映画で大活躍するかと思えば、(そういう予想をしてましたね笑)↓

実際はトータルで10分出たか?と言った感じ。

 

 

rimokongetao.hatenablog.com

 

それにシャーリーの役割も、「それ本当にシャーリーじゃなきゃだめ?」といったもの。

もちろんシャーリーが最適ではありましたが、「リヴァルやミレイではだめだったか?」と言われると、ノーとはっきり言えないところがあります。

 

ですが、シャーリーが生き残った意味は明確にあります

それは、テレビと劇場版が違う物語である、という目印です。

 

 

つまり、この映画は総集編の続きであって、テレビの続きではないよ、というメッセージなわけです。

詳しくは次の項目で。

 

4.復活のルルーシュを劇場版四部作の完結編として見るべきなのはなぜか?

この映画って、単体で論じるべきではないと思うんです。

つまり総集編を三本も作ったのはなぜかというと、それはテレビとは別の世界線を作るためだった気がします。

   

この映画は、総集編三部作の続編であって、テレビの続きではありません

というか、劇場版コードギアス4部作のトリとしてみるべき作品かなと思うわけです。

 

個人的な見解としては、製作者側としては、テレビはテレビで完結させたかった、いじりたくなかったんじゃないかな、と。

テレビの結末とは、ゼロレクイエムにより、世界の悪意はルルーシュに集められ、そしてそのルルーシュを殺すことで、ルルーシュは今まで葬ってきた罪もなき人々の命を意味あるものとし、同時に、ルルーシュ自信の嘘や罪を救済する、というもの。

つまりゼロレクイエムによって、人間としてのルルーシュを救済するというのが、テレビの世界でのゼロレクイエムの意味です。

 

コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS

コードギアス 反逆のルルーシュ LOST COLORS

 

 

ですから、テレビの世界では、ルルーシュは本当に死んだ、復活させない、と製作者側は決めていたんだと思います。

 

ですが、ファンの中では、ルルーシュは生きてるはず!」という考えは根強いわけですよね。

だから10年越しにルルーシュを復活させることにした。ファンの要望に応えることにした。

 

とはいえ、ゼロレクイエムというあまりにもきれいな終わり方のあとに、何事もなかったようにルルーシュを復活をさせたくはない。

 

だからわざわざ劇場版を三作つくり、テレビとは別の世界を作り出した。

いわば総集編三本は、テレビとは異なる、もう一つの終わりの可能性の土台作りのためにあるのであり、その違う世界の象徴としてシャーリーの生存があるわけですね。

 

で、この世界では、テレビとは違う、別の終わり、ファンがもう四の五の言えない、圧倒的な終わりを見せつけることが求められました。

それが、他のキャラクターたちに赦され、その上でルルーシュがLLとなり、CCと共に生きていく、ということ。

 

 

コードギアス 反逆のルルーシュ O.S.T.

コードギアス 反逆のルルーシュ O.S.T.

 

 

これは、罪でもあり、救いでもあります。

不老不死で生きていくというのは、永遠の時を生きるということ。

それはコードギアス世界では、けっして良いこととはされていません。

だからこそCCの願いは「死ぬこと」だったわけで、その意味では罪です。

 

しかし、LLはCCと共に生きていく。

自分を理解してくれる人がいる。

それは終わりの見えない無限の命の中で、一筋の光でしょう。

そういう意味では救いでもあるんです。

 

そしてルルーシュがそういった形で、つまり「死なない」という方法で自分の罪を受け入れる。

それは、ルルーシュ「死ぬこと」で罪を清算しようとしたテレビ版と、きれいに対比されます。

 

この対比のためにこそ、総集編が三本つくられたわけです。

 

 

 

5.結局この映画で何をしたかったのか?

一言で言えば、ルルーシュの魂の救済。

2ではその結果を「解脱」と表現しましたね。

 

いわばこの映画は、ルルーシュがスザクやナナリー、コーネリア、扇などの人物たちに赦され、そして彼らを赦し、この世に未練を残さぬように送り出す、そういう葬式というか、イニシエーションを2時間かけて描いたものだと思います。

 

だからはっきりいってしまえば、この映画において、ジルクスタンのキャラクターや出来事というのは、それぞれのキャラクターがルルーシュと再開し、向き合うための、(そしてメタ的な視点で言えば、この「復活のルルーシュ」という作品を、興行的に・商業的に成立させるための)舞台装置に過ぎません。

だからこそ、1で言ったように、キャラが一面的なんです。

 

この映画は、少なくともルルーシュという一人の人間の人生の終わりと、LLとしての復活を描くという主目的だけであれば、たぶん40分もあれば終わる話。

 

 

 

だけれどもいわば「最後のご奉公」ということで、ルルーシュや各キャラクターが力を合わせ戦う姿が描かれます。

これは、ファンサービスでもあり、一本の映画としての時間・内容を確保するためでもあります。

 

でも、結局やりたかったのは、最初と最後。

ルルーシュの魂を救済することが、この映画の目的なわけですからね。

だから最初と最後に見所が集約されているわけですね。

 

終わりに

現時点での考察はこんな感じです。

やはり、ものすごく考えられた映画ですね。

10年越しの「復活」に足る、大傑作であるといっていいと思います。

 

 

なお、この記事を書いた時点では、ほかの人の、この映画に関する考察や感想を一切読んでいません。

 

なので、よくわからなかったギアスとかコードも含め、他の方の考察を踏まえて、もう一回考察しなおしたいですね。