こんにちは!
今回は、恋愛指南書「美女と野獣」の野獣になる方法(著水野敬也)の感想です。
この本は、世紀のモテ男「水野愛也」が、モテない男たち(つまり読者)に熱い恋愛講座をぶちかます。
という体のギャグ本です。
彼はこの本の中で独自の恋愛理論を伝授してくれてるんですが、これが非常に笑える。
例えば、BTO理論というものがあります。
BTOとは、ブサイク・ティチャー・オノの略で、オノとは、愛也先生の童貞喪失の相手(笑)
この理論で言いたいことは、「たとえ相手がブサイクだろうがなんだろうが、まず童貞を卒業し、性に関するファンタジーを捨てよ!」ということ。
ちなみに愛也先生は、童貞卒業の記念日にはオノへの感謝をこめて、彼女をオカズにオナニーしているそうです。
・・・知らねーよ(笑)
この本では、こんなふざけたノリがずっと続きます。
そもそも冒頭で、女性の事を陰毛で例えてみたり (しかも愛也先生の陰毛写真付き)、実家で飼っている目が反射しまくりの犬と猫の写真を乗せてみたり、とウケを狙ってきます。
そしてこれがめちゃくちゃ笑えるんです!
常にニヤニヤしながら読んでいましたし、何度か爆笑しました。
読みながら「このノリ、なんか既視感あるなあ」と思っていたら、プロフィールで解決。
作者の水野敬也さんはDVD「温厚な上司の怒らせ方」の企画・脚本の人だったんです。
あの作品にもあった、一見もっともなこと言ってるようで、よく考えるとむちゃくちゃっていう、シュールな空気感が本作にも出ています。
ただ、所々「・・・たしかに!」となる部分もあります。
例えばタイトルにもした「股間を膨らませる前に想像を膨らませよ!」という言葉。
これは「セックスにおいて、性欲に身を任せるのではなく、相手の女性の気持ちを一番に考えよ!」という意味。
これって非常に正鵠を射ているというか、重要なことですよね。
こんな感じで、面白さと説得性が同居している本作は、「なんか面白い本読みたいわー」って人に是非お勧めです!