こんにちは!
トクサツガガガ、最終回が迫っていますね。
今回は、ドラマの主役・仲村さんと、彼女のお母さんについて考えてみたいと思います。
どこまでも(昔の)常識を押し付けてくる母親VS特オタの娘。
彼女たちの圧倒的な分かり合えなさは見てて悲しいですよね。
わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書)
- 作者: 平田オリザ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/10/18
- メディア: 新書
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お母さん初登場の時から、ずっと彼女たちはすれ違ってきましたが、6話でついにそれが頂点に達しましたね。
さて、お母さんって徹底的に仲村さんの事を見ていませんよね。
彼女の事を注意深く見ていれば、彼女が結婚だとか、出産だとか、そういった旧来的な女性観に囚われるべき人ではないと分かるはず。
たぶんお母さんは、自分と相いれないものを受け入れるのではなく、排除することでいきて生きた人。
だから彼女たちが母と娘でなかったら、お互いの事など気にもかけずに生きていけたはず。
でも悲しいことに彼女たちは、どこまでいっても母親と娘。
さすがに娘を自分の人生から排除することはできませんよね。
だから、娘の中にある、自分の意に沿わない部分を排除しようとした。
そして娘である仲村さんは、なんとかそんな母親とうまくやっていこうとした。
でも、友人たちを否定され、自分の大好きなものを「ろくでもないもの」と拒絶され、壊されたとき、遂に仲村さんはブチギレます。
そこで彼女が取った行動。
それは母親との関係を金銭で清算することで、彼女を自分の人生から排除すること。
だから、すごく深いところで(本質的なところで)、この母娘は似ているんだと思います。
だってふたりとも、結局歩み寄るのではなく、互いを排除しようとしたんですから。
この二人の関係がどうなるのか?
原作ではまだ描かれていませんが(といっても自分は単行本で読んでいるので、もしかしたら本誌ではすでに決着してるのかもですが)、ドラマではどう終わらせるのか。
楽しみに最終回を待ちたいと思います。