こんにちは!
今回は松本人志さんの本、「松本人志の最終審判 好きか、嫌いか2」の感想です。
この本は2005年発行なので、15年近く前の本ですね。
めっちゃストイックだったころの松本さんですね(笑)
そのストイックさとセンスは本書でも発揮されています。
タイトルにもしましたが、坂本竜馬を「西洋かぶれがハンパじゃない人」「暗殺されるぐらい人に恨まれた人」「人の手柄を奪った人」と盛大にDISりまくったり(笑)、和式便所がなぜ洋式便所に完全敗北しているかを語ってみたり、なかなかむちゃくちゃです(笑)
ですが、彼なりの観察眼のするどさが随所に発揮されています。
例えば実印についての回。
ここでは、「実印なんか本当はいらないんだ!」と主張しています。
その理由が面白い。
免許証でもパスポートでも、やれ住所書け、やれ電話番号書けといわれるのは、悪いヤツがいることの産物なんです。
だから、悪いヤツは二重に悪いことをしているわけです。
まず犯罪そのものが悪い。
そして、そいつらの犯罪を避けるために、鍵とか実印とか会員証とかが必要になる不便を強いていることが悪い。
こういう風に「不便だなあ」と思うことを、そこで終わりにするのではなく、「それはいったいなぜなんだろう?」と深めて考えるところが松本人志っぽいですよね。
「スベらない話」とかも構造的にはそういうことですもんね。
また外国人タレントを空港に出迎えるファンを嫌いと断じた上で
煽る側の恥ずかしさ。
そして、それをなんの矛盾も疑問も感じずに煽られる側の恥ずかしさ。
空港で本物に会ったからといって、泣き出した女性ファンもいましたからね。(中略)
この景気の悪い時に、なぜ円を外国人に払うのか。
ほんとうに、ああいう時「恥ずかしいなあ」と思いますね。
外国に対して、日本が、です。
と発言。
今でもまったく同じことやってますよね(笑)
自分もああいう光景は「うーん・・・」となってしまうタイプですが、その感覚を言語化してくれるのがいいですよね。
この本でもそうでしたね↓
今の松本人志がこの本を書いたら、どんな感じになるんでしょうね。
読んでみたいような、読んでみたくないような(笑)