こんにちは!
今回は映画「おにいちゃんのハナビ」の感想です。
監督は国本雅広、脚本は西田征史。
この映画、自分は全然ダメでした。
内容は実話を基にしていて、病気で苦しむ妹(演・谷村美月)と、引き込まりの兄(演・高良健吾)が心を通わせていくるが、妹が死んでしまい、彼女のために引きこもりを脱して花火をあげる、という内容。
まあ、タイトルとキャッチコピーを見れば、内容がだいたいわかるタイプの映画ですね。
話自体はそんなに悪くないんですよ。
実話が基なだけあって感動的ですし、コンパクトにまとまっている。
でもねー、この兄妹がファンタジーすぎて無理でした。
いわゆる「リアリティがない」というやつ。
もし実際の兄妹が本当にこんな感じだったのなら申し訳ないんですが、どうしても「いねーよ、こんなやつ」と思ってしまうんですね。
まずね、最初の方のシーンで兄が拒むにも関わらず、妹が強引に兄の部屋に入ってくるというシーンがあるんですよ。
これね、映画だとほんわかとしたシーンですが、現実だったらこうはいきませんて。
兄貴が「部屋入るな!」って言ってるなら入っちゃだめ!
オナニーしてたらどうすんだよ!
って思ってしまうんです(笑)
気まずいですよお(笑)
JKVSオナニー中の引きこもりの兄貴!
なんていうかね、このシーンに象徴されるように、この兄妹って、性欲もなければ、トイレにもいかないように見えるというか。
そういう生理的欲求があるように感じないんですよ。
さらに言えば、二人とも健気すぎ、良い子すぎ。
例えば、雨の中新聞配達に行った兄を、雨の中心配そうに待つ妹というシーンがあります。
このエピソードが本当にあった話だったら、心の底から謝罪します。
でも言わせてほしい。
てめえは子犬か!(笑)
またこの二人がねえ、ベタベタしすぎ!
最近の女子高生って、実の兄を友達(全員女子)との遊びに連れ出したり、自転車に二人乗りしてみたり、「お兄ちゃんとデート♡」とか言ってみたりするもんなんでしょうかね?
配役が谷村美月ってのがまたねえ(笑)
これが深田恭子や橋本環奈とかだったら「うん、これはファンタジーだね!」って脳内を切り替えられんですけどね。
ありえなくもないじゃないですか、谷村美月なら(笑)
そんなこともありつつ、なんか妹もののラノベの実写化見せられてるみたいで。
そういうところが合わさって「リアリティないなあ」となってしまい、ダメでしたね。
まあこの映画はいわゆる「泣かせ映画」+「難病映画」+「ご当地映画」なので、野暮なこと言ってるのはわかってるんですけどね・・・。
あと、花火はきれいで良かったですよ。