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フェチがない人に映画を撮らせるとこういう残念なことになる 劇場版 ウルトラマンR/B 感想

こんにちは!

 

今回は、映画「劇場版 ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル」の感想です。

 

小説 劇場版 ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル

小説 劇場版 ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル

 

 監督 武居正能 神谷誠

脚本 中野貴雄

出演者 平田雄也 小池亮介 其原有沙など

 

相変わらずのルーブ節炸裂ですね。

 

自分はテレビのルーブは、はっきり言って失敗作だと思っているので、そのテレビのノリをそのまま映画にしたこれもだめでしたね。

 

rimokongetao.hatenablog.com

 

ここからはすべて本音で書かせてもらいます。

 


この映画を見て、なぜルーブがつまらなかったのか、わかりました

演出力のなさ。

これにつきます。


この映画の監督で、ルーブのメイン監督でもある武井正能という人は、残念ながら演出力がないことがこの映画ではっきりしました。

 

なぜこんなに盛り上がりのない映画を撮れるのか。

 

たぶんそれは、武井さんが演出家としてのフェチというか、こだわりというか、そういうものを持っていないからです。

 

この人の演出って本当にありきたりというか、通り一辺倒というか、要するに凡。

 

カメラワークも普通、アクションも盛り上がらない。

 

一番力が入っているのが、本筋とは関係ないコメディシーンってどういうことだよ・・・。

 

まあたぶん、彼はコメディがやりたい人なんでしょうね。

でもね、残念だけど、ウルトラマンには向いてないっす。

 

そもそもせっかく先輩であるウルトラマンジード/リク(演・濱田龍臣)が出ているのに、なぜ彼をもっとフィーチャーしないのか。

 

rimokongetao.hatenablog.com

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ピグモンの方が目立ってどうする。

 

彼が輝くシーンなんて、4シーンくらいしかないですし、そもそも湊一家と絡みはするものの、大半のシーンは画面のはじっこに写ってるだけ。

台詞なし。

 

 

去年のオーブのような好待遇は無理だとしても、もう少しどうにかならないもんでしょうか。

 

また脚本もご都合主義が過ぎる
「なんで?」がつきません。

 

もちろん、こういう大集合系の映画ではそうなるのが常ではあります。

でもそこをカバーするのが演出家の役目というものでしょう。

 

それを馬鹿丁寧に脚本の通り撮ってしまうアホさ。

工夫というものをしてほしい。

 

 

とまあ、貶してばかりではなんなので、良かったところを。

まずは定番ですが、主題歌が流れたのはGOOD!

 

 

ルーブのメインテーマ「家族」を貫いたのは良かったですね。


しかもリクも複雑な出生の持ち主なので、うまく絡められ、非常に良い選択だったと思います。

 

んー、ただねえ、それもというか(笑)

今回のメインゲストの親子の話をもう少し掘り下げてもよかったかなあ。

時間がないのはわかるんですけそ、もっと効果的な演出をしてほしい。

 

昔の映像をフラッシュバックさせるとか、それだけでもこの親子への関心というか、興味が高まったと思うんですけどね。

 

また、もうひとつのテーマは「夢」

これはなかなか良かった!


「夢のためなら、傷ついても、怖くても頑張ろう!」とか、「カツミの夢ってなんだろう?」とか、「夢」の美しさとシビアさの両面がうまく表現されていたと思います。

 

 

ルーブ・ジードのフォームチェンジは良かったですね。
また、グリージョは可愛かったし、ウルトラマントレギアやグルーブ、スネークダークネス(中二って言われてましたね笑)もかっこいい!

 

 

 

 

 

ウルトラ怪獣DXスネークダークネス

ウルトラ怪獣DXスネークダークネス

 

 

 

rimokongetao.hatenablog.com

 

 

さて、また貶しますね(笑)

 

なんというかね、この映画、それぞれの要素がバラッバラなんですよ。

家族も夢も、先輩との共演も、敵であるトレギアも、アクションも、全然有機的に結び付いてない

まず、これは脚本サイドのミスでしょう。


そしてそれをカバーするどころか、露呈させてしまう演出力のなさ

 

アクションもねえ・・・。
緊張感がないし、最終決戦とかなんであんなにだらだらと変化のないことをやれるのか

ここをもっとコンパクトにして、もう少しほかの要素(ジードとか)を伸ばしてほしかった。

 

こういう至らなさ、惜しさこそが(悪い意味で)ルーブ節。

まあルーブももう終わりなので、いまさら言っても遅いですけどね・・・。