脳内プラスチック化計劃 BYリモコン下駄夫

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「障害者信仰」を滅多切り! 自分が障害者のくせに障害者が嫌い(原文ママ) 下駄夫のこれマジでおすすめです!シリーズ 差別をしよう! ホーキング青山著 感想

こんにちは!

 

今回は、お笑い芸人ホーキング青山著「差別をしよう!」の感想です。

 

差別をしよう!(14歳の世渡り術)

差別をしよう!(14歳の世渡り術)

 

(注・以下の文では、この本の中の表記に従い「障害」「障害者」という表現を使用します。 他意はありません。)

 

この本の内容は、自身も障害者であるホーキング青山ホーキング博士と同様に手足が動かせず、自転車に乗っている)の自叙伝+社会に対するメッセージ、という感じですね、

 

スティーヴン・ホーキング―天才科学者の光と影 (ハヤカワ文庫NF)

スティーヴン・ホーキング―天才科学者の光と影 (ハヤカワ文庫NF)

 

この本は、非常に過激と言うか、忖度しないというか、いわゆる障害者本や24時間テレビにあふれるような、「健常者が理想とする障害者像 」みたいなものを全力で否定していきます。

 

なにせ、一番最初の宣言が、「自分が障害者のくせに障害者が嫌い」(原文ママ)ですからね(笑)

 

この本を読むと、そもそも障害者/健常者というくくり自体がどうなのか?という気持ちになります。

 

健常者からの「障害者は~だ!」みたいな決めつけというのは、どう考えてもおかしい。

 

病気にもいろいろあるわけですし、そもそも障害者一人一人の人間としての個性みたいなものをまったく無視している。

 

青山さんは、そういった世間に出回る「障害者信仰」みたいなものを滅多切りしていきます。

これは非常に痛快。

 

「確かにそうだよなあ」という気分になります。

 

この本は是非読んでいただきたい。

好き嫌いはあるでしょうが、障害当事者としての忌憚のない意見を聞くことができます。

 

例えば、「障がい者」という言い方があります。

彼は問う。

「害」はダメ。

じゃあ障はいいのか?

障だって差しさわりがあるという意味ではないのか?

確かになあ、って感じですね。

 

最後に、本書のタイトルの意味がわかる部分を引用して終わりにしたいと思います。

 

 差別はすべきだ。だが世間 「差別」という言葉のイメージは、相手の全てを否定してしまう。

それはいけない。 誰にだって生きる権利はある。(中略)

だから差別はしていい

だがそれはあくまでも「自分」が「自信」を得るために他人が自分より劣っている部分があることを確認するためのものであって、他人が自分より劣ってる部分があるからと言って、その存在そのものを全否定しては絶対にいけない。

相手の存在を肯定する。

相手も自分と同じように幸せになりたいと思って生きている。

このことを踏まえた上で、「自分」というものを確認するために「 差別」をするのだ。(中略)

相手を自分と同じ一個の人間として認めた上で、 自分の存在を確認するために 「差別」をしよう。

人を「差別」することで、自分より劣ってる部分があると気づけたら、その人にも自分にはない良さが絶対に一つ以上あることにも必ずきづけるようになる。

相手に良いところがあるとわかれば、自分との差異を認められるようにもなるだろう 。そうした時はじめて「差別」はなくなるだろう。

だから 「差別」をなくすために「 差別」をしよう!

 

差別をしよう! ホーキング青山著  p187~189 河出書房新社