こんにちは!
今回は西原理恵子作「毎日かあさん 4 出戻り編」の感想です。
最初に言ってしまうと、この本のラストで、西原理恵子さんの夫・鴨志田穣さんが亡くなります。
この言葉の発言者でもありますね。
この部分を読んで下駄夫、思わず泣いてしまいましたね。
愛する夫を亡くした西原さんの悲しみ、10年間病気と闘ってきた鴨志田さんの「人として死ねて嬉しい」というあまりにも深い一言。
これだけでも感涙ものなんですが、一番泣けたのはそこではなく。
あまりに深い悲しみの中、泣くことしかできない西原さんを、励まそうと最愛の子供二人がしたこと。
それは変顔をして母を笑わせること。
この二人の健気さ、家族の強い絆。
そういったものをそこに感じ取り、思わず泣いてしまいましたね。
非常に良い本です。
さて、この本は既に何度も読んでいるんですが、泣いたのは初めて。
なぜかといえば、それは前回読んでから、今回読むまでの間に、西原さんと鴨志田さんの書いた本をたくさんよんだからかなあ、と。
例えばこれとか↓
前回までは、「あー、西原さんの夫死んじゃったのねえ」くらいの温度感だったんですが、今回は「鴨ちゃん、ついに死んじゃったかあ・・・。死んでしまったかあ・・・。」という感じで、彼の死の重みがすごく分かったというか。
この本で出会い、

鳥頭紀行 ジャングル編―どこへ行っても三歩で忘れる (角川文庫)
- 作者: 西原理恵子,勝谷誠彦
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2002/07/01
- メディア: 文庫
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このシリーズで離婚しそうになり(笑)、
その間にアルコール依存症になり、(彼がアルコール依存症になったのは、内戦などの取材してきたことで、心を病んでしまったから)
ついに離婚しと、この夫婦の歴史を追体験してきましたからねえ。
鴨ちゃんの死の重みが違うんですよね。
また、高須院長と付き合っている今でも、鴨ちゃんの思い出を度々漫画に描き、夫は鴨ちゃんだけと発言し、といろいろあったけど、やっぱり愛してるんだなあ、と思います。
それも加味すると、また泣けてしまいますね。