こんにちは!
今回はDCコミックスの映画「シャザム!」の感想です。
監督 デヴィッド・F・サンドバーグ 脚本 ヘンリー・ゲイデン
出演者 ザッカリー・リーヴァイ アッシャー・エンジェル マーク・ストロング
「家族」の映画でしたね、明確に。
ここまで明確に家族がメインテーマの作品というのは、ヒーロー映画ではあまりないかもしれません。
しかし、この映画で描かれる家族像というのはとても良かった!
この映画における家族と言うのは、主人公(ヒーロー)サイドと敵(ヴィラン)サイドの二つがあります。
最初、映画が始まった時点では、この両方が家族というものに、つまり血のつながりというものに囚われている。
しかし、主人公は自分を捨てた母親の呪縛から解き放たれ、血ではなく縁・絆でつながれた里子仲間たちを家族と認める。
その一方で、ヴィランは自分を軽蔑してきた父と兄への復讐に囚われ、悪に身を落とす。
結論としては、血縁、血の繋がりではなく、絆・心が通じ会うことこそが大事である、ということでしょうし、これは今も起きている毒親・虐待問題へのアンサーでもありうるでしょうね。
それは、シャザムの力を家族と認めた兄弟たちに分け与え、シャザムファミリー(笑)となってヴィランを撃退したことからも明確。
だからそういうテーマ、という面ではすごく一貫していたかなあ、と。
その一方で、演出や脚本にはちょいと不満が(笑)
なんというか妙な映画だった気がするんです。
本作は、「DCエクステンデッド・ユニバース」の一作で、「バットマン」や「スーパーマン」「アクアマン」などと同一の世界観のスーパーヒーロー作品。
その一方で、本作はコメディ作品でもあり、そういったスーパーヒーロー映画のパロディという側面もあります。
実際に「バットマンのおもちゃ」が重要な役割を果たしますしね。
だから、なのかなんか変。
アンバランスな感じがするんですよね。
ヒーローの力をしょーもないことに使う、というのはコメディ作品としては良いんですけど、同時にシリアスな展開や、ガチなアクションシーンもある。
このコメディとギャグのバランス調整があんまりうまくいってないかなあ、と。
ただ、これは吹き替え版の問題かもしれないので、それはまた別の記事で。
また、もうひとつ変なのは展開。
この映画は、主人公がシャザムになるまでの部分、シャザムの力に慣れる部分、ヴィランと戦う部分、の大きく分けて三つに分かれているんですが、この部分がなんか妙。
例えるなら、チュートリアル終わったらいきなりラスボス戦!みたいな(笑)
もちろんシャザムは鬼のように強く、ほぼ無双状態なので、それでもオッケーなんでしょうけどね。
問題は心の幼さだけ(笑)。
なにせ「見た目は大人。中身は子供」ですからね。
でも、なんかなあ・・・。
要するに、時間配分がなんとなくいつも(のスーパーヒーロー映画)と違う。
だから、「ん?」となってしまうんですよね。
もちろん、それがこの映画の革新性、なんでしょうけどね。
そこは好き嫌いが別れるかなあ、と。
ただ、シリアスな部分はカッコよく、アツく、アクションもよく出来ていますし、コメディ部分はめちゃくちゃ笑えます(笑)
ホラー監督はコメディもうまい、の法則は健在で、緩急のつけ方、間の取り方がうまい。
本作の監督の作品。
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だから、スーパーヒーロー映画はよくわかんないけど、とにかく笑えてスカッとできる映画が見たい!と言う人にはお勧めです!
同時に、スーパーヒーロー映画を見ているとニヤッとできるところも多いです。
それにしても、ラストで出てきたのは、本物のスーパーマン?
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それとも、コスプレしてるだけの人?(笑)
それがめちゃくちゃ気になる!