こんにちは!
今回は親子のお話です。
あらすじはこんな感じ↓
大学をもうすぐ卒業する男。
その男の母親。
彼ら親子の知られざる真実とは?
ふざけたタイトルですが、わりと内容は真剣に書いてます(笑)
冒頭の文はこんな感じ↓
「あんた、これってなんの跡?」
「あー、それはガムテープ・・・」
「何で剥がしとかないのよ!」
「ごめんごめん・・・」
今俺は、田舎から出てきた母親と二人で、俺のマンションの掃除をしているところだ。
時刻は夜の9時。
二人で焼き肉を食いに行った後だ。
たらふく食ったのでいい腹ごなしになる。
俺は少し手を抜いているが、母親は全力だ。
これを自分たちでやれば、ハウスクリーニング代が安くなるとかなんとか。
俺のため(金のため?)に必死に掃除をしてくれている母親の後ろ姿を見ると、どこか暖かいような、同時に胸を締め付けられるような、不思議な感覚に陥る。
考えてみれば、母親と二人きりで過ごしたのは、このマンションに入居してきたとき、以来か。
俺は多少大人になり、母は多少老けた。
背中も多少丸くなったかもしれない。
なんとなく抱き締めたくなる。
セクシャルな意味ではなく。
親愛の表現として。
「母さん、いつも本当にありがとう。」
気がつけば、言葉が出ていた。
言われた母はポカンとしている。
言った俺もポカンとする。
静寂を、俺の屁が切り裂く。
「ぷぅー」
「「あははっはは!」」
ふぅ、助かった。
変な空気を回避できた。
母をチラと見ると、母も安堵しているようだ。
こういうところは一緒に暮らしていると似るらしい。
例え血が繋がっていなくても。
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