こんにちは!
今回は舞城王太郎「短編五芒星」の感想です。
面白かったです!
彼の作品というのは非常に独特で、大胆な省略とぶっ飛んだ展開、だけど漂う超現実的リアリティ(変な表現だけど、そうとしか表現できない)が混然一体となって織り成す物語。
たとえば、「美しい馬の地」というお話は、なぜか流産に対して強い怒りを感じる・抑えられないという設定の男が主人公。
この設定にはリアリティなんてないし、別に作者も持たせようとなんて、たぶんしてない(笑)
でも、そこで繰り広げられる流産した女性と主人公がする会話の圧倒的なリアリティ。
どちらもいってることは理に全く適っていないのに、ぐいぐいとこちらの胸に迫ってくる、その表現力。
芥川賞候補作になってのも納得の「言語化できない何か」を感じさせてくれる短編集でした。
僕はバーベル。 俺を持ち上げるのはヘルシー鍋うどん。
このタイトルにもしたことばは「バーベル・ザ・バーバリアン」という作品の冒頭の二文です。
ね?言語化できないけど、何か感じるでしょ?(笑)