こんにちは!
今回は映画「ヒーローのつくりかた」の感想です。
あらすじはこんな感じ↓
自称映画サークル2回生の主人公シンジ(30歳)は、お金もコネもない中で、映画『KAMIKAZE』を完成させようとひとり悩んでいた。
ある日、シンジの目の前に現れた新入生のあちこ。彼女を巻き込み、いろんな人とともに映画を作るなかで、シンジは過去のトラウマを克服していく。
映画『KAMIKAZE』にかけるシンジの思いとは――。
https://kyouto777saikin.wixsite.com/hero 2019/9/26閲覧
自主製作でヒーロー映画を作ろうとする若者たちのドラマ。
非常に難点の多い映画ではありますが、しかし、愛すべき映画だとも思います。
まず一つ目の難点は、全体的な演技力の圧倒的な低さ。
ここはもう素人か!?ってレベルでひどい。
二つ目は、無理のある急な展開。
例えばいきなりキャストの一人が吐血&意識不明&集中治療室送りになり、映画があわや製作中止か!?となるんですが、実は血は撮影に使う血のりで、倒れたのは食中毒だったから。
それ、医者が見たらすぐわかるとおもうんですけど・・・。
さらに、そのトラブルを乗り越えたかと思えば今度は主人公が失明しかかっているという事実が判明!
「失明したら人生終わりや・・・」みたいなこと言ってたけど、唐突だしなにより、それは生まれつき視覚に障がいがある人への配慮が足りないのでは?
ぼくの命は言葉とともにある (9歳で失明、18歳で聴力も失ったぼくが東大教授となり、考えてきたこと)
- 作者: 福島智
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などなど自主製作ゆえか甘いというかずさんの部分は多々ありますが、それでもこの映画が悪くないのは、映画&特撮ヒーローものを作ることのリアル&喜びが描かれているから。
例えば、撮影がうまくいかずスタッフにつらく当たる監督、むくれるスタッフ、監督を注意するベテラン、結果ギスギスする現場。
それに加え、上に書いたような有象無象のトラブルが起きまくり、それでも映画を作り続けるのは一体なぜか?
その答えとなる、監督である彼の映画作りの原点になった過去の物語の部分が非常に良かった。
そしてそれが彼の映画が「ヒーロー映画」であることの必然性もそこにあります。
この部分はそのまま「ヒーロー」論にもなっていて、良かった!
ヒーロー&映画好きの方は、見てみてもいいかもしれません。
不器用ですが、アツい映画です。