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バカは結局バカのまま死ぬしかないのか? 魯迅作「阿Q正伝」 感想!

こんにちは!

 

 今回は魯迅作「阿Q正伝」の感想です。

阿Q正伝・狂人日記 他十二篇(吶喊) (岩波文庫)

阿Q正伝・狂人日記 他十二篇(吶喊) (岩波文庫)

 

 あらすじはこんな感じ↓

時代がから中華民国へ変わろうとする辛亥革命の時期、中国のある小さな村に、本名すらはっきりしない、村の半端仕事をしてはその日暮らしをする日雇いの阿Qという男がいた。

彼は、働き者との評判こそ持ってはいたが、家も金も女もなく、字も読めず容姿も不細工などと閑人たちに馬鹿にされる、村の最下層の立場にあった。そして内面では、「精神勝利法」と自称する独自の思考法を頼りに、閑人たちに罵られたり、日雇い仲間との喧嘩に負けても、結果を心の中で都合よく取り替えて自分の勝利と思い込むことで、人一倍高いプライドを守る日々を送っていた。

ある日、阿Qは村の金持ちである趙家の女中に劣情を催し、言い寄ろうとして逃げられた上に趙の旦那の怒りを買って村八分になり、仕事にもあぶれてしまう。食うに困って盗みを働き、逃亡同然の生活を続けるうちに、革命党が近くの町にやってきた事を耳にした彼は、意味もわからぬまま「革命」に便乗して騒いだ結果、革命派の趙家略奪に関与した無実の容疑で逮捕される。 無知ゆえに筋道たてた弁明も出来ず、流されるままに刑場に引き出され、あっけなく銃殺されてしまった阿Qに、観客達は不満を述べ立てるのだった。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BFQ%E6%AD%A3%E4%BC%9D 2019/10/1閲覧

 

 

これは救いがない!

このお話の主人公、阿Qはバカ・ノロマ・トロいやつとして町中からバカにされている男。

そんな彼は、バカゆえにストレートに「俺の子供を作ってくれ!」と意中の女の子にアタックして強姦魔と勘違いされ、きちんと意味も把握せず「自分は革命軍だ!」と言いふらしたことが回り回って、国家に捕えられ、よくわからないままに署名し、そして銃殺される。

 

それだけのお話なんです!(笑)

なんて救いのない!(笑)

救いとは何か (筑摩選書)

救いとは何か (筑摩選書)

 

 

というかまあ、昔だから「阿Qはただバカな奴」とされていますが、今なら知的障がい者として福祉を受けるべき人間のように自分は感じるんですよね。

 

魯迅が一体どういう意図でこの作品を書いたのか?

お前らこういうバカになるなよ!という意図なのか。

それとも、最後には処刑されるという結末をもって中国国家・社会に対するアンチのメッセージを示そうとしたのか?

世界史とつなげて学ぶ 中国全史

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それはわかりませんが、皆さんも是非読んでみてくださいね!