こんにちは!
今回は漫画「天」のお話です。
非常に人気作で、福本先生が書いたスピンオフ漫画「アカギ」・「HERO」、アカギのスピンオフ、つまり「天」のスピンオフのスピンオフ「ワシズ」などがあります。
今回はそんな人気作「天」の「アカギ葬式編」がとにかく素晴らしい、というお話です。
この「アカギ葬式編」は「天」の最終エピソードであり、同時に「アカギ」の最終エピソードに相当するお話でもありますね。
なんせ「アカギ」が死ぬのですから。
この「アカギ葬式編」のあらすじは、
「東西戦」の9年後、麻雀の世界から身を引いてサラリーマンとして暮らしていたひろゆきは、たまたま見た新聞の訃報欄に赤木しげるの名前を見つける。困惑したまま赤木の葬儀、そして通夜に訪れたひろゆき。しかし、赤木はまだ生きていた。なぜこのようなことをするのかと問うひろゆきに、赤木、そして金光の口から衝撃の事実が告げられる。なんと、アルツハイマーにかかった赤木が、自分が自分であることを保てるうちに安楽死によって逝くことを決意し、その直前に「東」のメンバー全員と「西」の原田・僧我と最後の会話をすることを決めたというのだ。そのことを知った者達は、ある者は赤木を引きとめようとし、ある者はその死を見届けようとするのだった。
と言う感じで、麻雀漫画ながら、ほぼほぼ麻雀をしないという異例の回なんですよね。
まあ「アカギ」で主人公すら出てこない地獄のお話、「ワシズ地獄編」を連載した福本先生ですからね(笑)
このころから脱線癖があった、と(笑)
なんですがこちらはほぼほぼネタの「ワシズ地獄編」とは違い、非常にシリアス。
天性の博打の才能(博才)で生き続けてきた男・アカギがその才能がなくなり、死ぬことを決意する。
果たして人は才能がなくなったら死ぬべきなのか、それでも寿命がくるまで生き続けるべきなのか。
そういう魂の物語なんです。
これが本当に名言連発なんですよね。
例えば
おどれあが朽ちて死ぬなんて似合わん
おどれはわしら凡人の・・・感覚や論理を越えて生きてきた人間・・・
天外の人間や・・・!
天外者は天外者のまま死ぬのがふさわしい
認めてやるわ・・・それがおどれの自然だと・・・!
死ねっ・・!赤木・・・!
消えろっ・・・!高みのまま・・・・・!
わしらは・・・
死んでいいんや・・・!
恥じることはないっ・・・!
死のう・・・時 満ちたなら・・・・・
こういう、魂を揺さぶる名言が連発されるんです!
これが非常にたまらない。
そしてとても考えさせられる。
人は、才能が枯渇したとき死ぬべきなのか、それでも生きるべきなのか?
その答えは是非皆さんの目で確かめて下さい。
年末にこのエピソードを映像化したドラマがやるので、そちらも是非。