こんにちは!
今回は「チャイルドプア 社会を蝕む子供の貧困」の感想です。
NHK「特報首都圏」待望の書籍化!車上生活、母親の自殺、10代でホームレス……300万人を越す声なき子どもたちを取り巻く貧困の実態に迫る。【内容紹介】朝日新聞、週刊朝日、週刊現代、日刊ゲンダイ、女子SPA!、SYNODOSほか、各メディアで話題沸騰! NHK「特報首都圏」が待望の書籍化! 車上生活、母親の自殺、10代でホームレス……300万人を越す声なき子どもたちを取り巻く貧困の実態に迫る。【内容紹介】「2年間の車上生活を強いられた中学生」「父親に騙され、18歳でホームレスに」「母親の自殺後、高校中退から引きこもりに」「1日の食事は給食1食のみ」……。
いま、「貧困の現場」では何が起こっているのか? 300万人を越す声なき子どもたちを取り巻く貧困の実態に番組担当ディレクターが迫る。広がり続ける“子どもの貧困”問題にいち早く切り込んだ話題作!!
子供の貧困、これ深刻ですよねえ。
なぜ深刻か?
まずそもそも自分のせいじゃないのに、という点。
たとえば自分で、株で大儲けしようとたくらんで失敗して貧しくなった人は自己責任という感じがしますが(笑)、子供は親を選べませんからね。
それに子供は社会を知りませんから、自分の家がどれほど状況が悪いのか、自覚できないかもしれない。
だから周囲に助けを求められない。
助けを求めないから状況は改善しない。
ずっと貧乏なままだから、クラスメートにいじめられがち。
いじめられるから学校に行かなくなる。
そうじゃなくてもお金がないから塾に行けない。
教育格差が生じる。
結果、高校・大学に行けない。
まだ日本は学歴社会の側面がありますから、良い仕事につけないことが多いかもしれない。
ということは、あまり稼ぐことはできない。
つまり、貧困家庭に生まれると、「死ぬまで貧困ルート」に入る可能性が非常に高くなる。
そして、彼ら・彼女らが貧困状態なまま、家庭を持ち、子供を産み、また貧困層の子供がうまれる。
「貧困の連鎖」です。
もちろん、これはあくまでも一例で、その貧しさをばねに成功する人もいっぱいいますけどね。
しかしこの本を読むと、その連鎖を断ち切るのは非常に大変だ、ということがわかります。
是非。