こんにちは!
今回は「そのおこだわり、私にもくれよ!」 第2話の感想です。
あらすじはこんな感じ↓
新バラエティー番組『その「おこだわり」、私にもくれよ!!』のMCを務めることになった松岡茉優(松岡茉優)は、親友であり、カメラ撮影を担当する伊藤沙莉(伊藤沙莉)とともに、他人にはなかなか理解できないけれど、本人は幸せになれるこだわりをもった人=“おこだわり人(びと)”の姿を明らかにしていく。
2人目の“おこだわり人”は、芥川賞ノミネート作家・戌井昭人。戌井の「おこだわり」とは、最寄駅からの家の帰り方。初級編では、飲み物を買う、花を摘む、大声で歌う等なかなか他人には伝わりづらい「おこだわり」を実践しながら披露し、松岡と伊藤を翻弄させる。そして、いよいよ上級編を披露。なんとそれは目をつぶって帰宅するという方法だった!
https://www.tv-tokyo.co.jp/okodawari/story/index.html?story=s_02 2020/1/5閲覧
女優・松岡茉優とアイドル・伊藤沙莉が本人役で出演し、互いに協力し、時に喧嘩しながら初冠バラエティ番組を成功させようと奮闘する、ドキュメンタリー風ドラマ。
その2話がめちゃくちゃ最高だったんです!
一話と続けてみたんですが、一話は松岡が優等生で人当たりの良い現代的な女の子、対して伊藤は我が強く、自己中心的で場をひっかきまわす存在として演出されています。
とはいえ、この二人が仲たがいしながらも協力してがんばるぞ!面白いバラエティ番組つくるぞ!という青春奮闘ものだろうと、高をくくっていたんです。
だから2話のゲストの作家が目をつぶって帰宅する、というくだりがあった時、「車にはねられたら面白いのになあ・・・。でもそうはならないだろうなあ。成功するんだろうなあ」と思っていました。
そうしたら、ですよ!!
その次の瞬間、まさに車が突っ込んできて、男ははねられ重傷に。
ここでめちゃくちゃびっくりしましたね。
「あ、このドラマの制作者、同じこと考えてるな、分かってるな」と(上から目線ですが笑)
監督 -・松江哲明、さすがです。
さすが「東京都北区赤羽」「山田孝之のカンヌ映画祭」を作ってきた男。
現実と虚構がまじりあう、この瞬間のカタルシス。
もし本当のバラエティ番組ならお蔵になるであろう、出演者の事故。
でもそこから物語を展開させていく、このフィクション性。
「これは現実です」という体裁の中で、現実っぽいテンションで巻き起こる、あり得ない出来事。
そして何より、二話目にして「こだわりのある人の”おこだわり”を学ぶ」という番組の基本を早々に放棄するこの攻めの姿勢。
そこからこのドラマは急展開していきます。
作家の汚部屋に行き、そこで元カノの痕跡を発見し、元カノの家に行き、恋バナをし・・・。
たった30分で、しかも「現実」というくくりのなかで、ここまで物語を展開させる、その飛躍力が最高すぎるんです!!!!
これは是非見ていただきたい!
といっても、こういうことが起こるよ!と分かった状態で見ても、そこまで興奮できないというジレンマ。
「まさか、そんなこと起きないだろう」と思いながら見るからこそ、びっくりするし、わくわくできるわけですからね・・・。
だから理想の見方としては、10年後くらいにこの記事に書いたことをすっかり忘れた状態で見ることですね!(笑)