こんにちは!
今回は映画「キネマ純情」の感想です。
監督・脚本:井口昇
あらすじはこんな感じ↓
ヨシエ(洪潤梨)とアカリ(荒川実里)、アキ(柳杏奈)は女子高の仲良し演劇部グループ。ある日、ヨシエの姉・ケイコ(上埜すみれ)が美大出身の映像作家・ナオミ(中村朝佳)を紹介する。 「私は本物の女子高生で映画を撮りたいんです。出てみない?」 自主映画への出演を依頼されて戸惑うヨシエ達であったが、部長のアキは乗り気になる。こうして撮影がスタートするが、監督のナオミは「女の子同士でキスをしてちょうだい」と唐突な即興演出をはじめる。 困惑するアカリとアキだったが、仕方なく演技としてのキスをする。それを見て嫉妬してしまうヨシエは、自分がアカリに「恋」していた事にはじめて気づく。やがてアキは自分が性同一障害者である事、アカリは恋をすると幻覚をみる能力がある事を知る。ナオミは撮影をすすめるごとにヨシエ達を追い詰めてゆく。人間関係は二転三転し、複雑に絡みあい、やがて予想外の「事件」を巻き起こしてゆく。 少女たちを待っているのは、どんな運命なのか?
まず気をつけなければいけないのは、これは日本が誇るアングラ変態監督・井口昇作品だということです。
それはどういうことかといえば、いわゆる「まともな映画」を期待してみてはいけない、ということです。
これは「変な映画」ですし、「むちゃくちゃな映画」ですし、「カオスな映画」です。
そういう前提でまず見なければいけません。
では、そういう認識をしたうえでこの映画の評価はというと「最高」です!!!
久々に良い映画見た、そういう感覚を持たせてくれる作品です。
個人的には井口作品の中でも「片腕マシンガール」に次ぐ傑作かもしれない。
おそらく監督がこの映画でやりたかったのは「女の子同士のキスおよび愛情」でしょう。
まあそこは別にどうでもいいんですが(笑)、この監督がすごいのは、この映画で言えば「女の子同士のキスを撮りたい!」という核はまったくぶれず、逆にそれ以外の部分はぶれまくる、ということ(笑)
そこがものすごく芯が通っているといえるわけです、ある意味(笑)
だって本当にやりたいことを貫いているわけですからね。
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だからこの映画、キスという部分では本当に15分ごとにジャンルが変わるんです。
最初は青春ものとしてスタートし、映画製作もの、百合もの、ホラーもの、心霊もの(めっちゃ都合よく幽霊が出てくる)、サスペンスもの、ゾンビもの(キスゾンビ)、そして最後はアイドル映画のパロディ(一曲丸々歌う)で〆る。
このなんでもあり感が最高なんです!!!
こまかいこと考えたらダメ。
つじつまなんてあわなくてOK!!
わけわからないし、カオスだけど、それが面白いんです!
是非!!!!