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会社って理不尽だねえ・・・ 井上亜樹子作「小説 ふたりはプリキュア マックスハート」 感想

こんにちは!

 

今回は「小説 ふたりはプリキュア マックスハート

 

 

あらすじはこんな感じ↓

 2005年2月から2006年1月まで放映していた、プリキュアシリーズ2作目の小説化。日常の中のあわい恋心、会社員としての仕事のあるある、転じて、宇宙の成り立ちや、星への誘い、ひかりのアイデンティティへの悩み、そして戦いのシーンと次々にテーマが変わり、それが最後に見事に集約する展開。
「お花には、妖精さんが住んでるポポ?」ポルンはまあるい頭を回して、ひかりを見上げた。同時に大きな垂れ耳がぴょこんと動く――
モフモフな妖精の感触や、やさしいひかりの声が聞こえるような柔らかい文章から小説は始まる。
何度もビブリスの首筋を狙ったホワイトは、あっさりと逆に首を打たれた。「あ――!」思わずホワイトは倒れ込む。すぐに立ち上がるが、頭がぐわんぐわん揺れるような気持ち悪さが襲ってきた。ホワイトはそれを堪え、今度は足技を仕掛けにいく――
息遣いと体力のかけ具合が自分の体に入ってきて、戦いを読む醍醐味が伝わる。さらに、
「デュアル・オーロラ・ウェーヴ!」
七色の光が二人を包む。その中でなぎさの体を、黒を基調としたコスチュームが覆っていく。胸には薄ピンクの大きなリボン、肩口やスカートの裾には同色のフリルが揺れる――
プリキュアファンなら知っているからと、おろそかになりがちな、プリキュアそのものの丁寧な描写が続き、まるで目の前にプリキュアが降り立ったように頭に画像が浮かぶ。
ここまできた「読むプリキュア」第6弾はじまる!

 

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 この本の著者・井上亜樹子さんは代々東映御用達脚本家の一族の方なんですよね。

祖父の伊上勝は昭和時代の「仮面ライダー」を、父親の井上敏樹さんは「平成仮面ライダー」(特に一期)の脚本を担当された偉大な方々です。

 

そんな一族に生まれたからなのか本人の努力なのかはわかりませんが、非常に読みやすいですね。

上のあらすじにもあるように、情景が思い浮かぶような素晴らしい描写力です。

 

ただ肝心のストーリーはちょっと弱いかな?という感じです。

   

わざわざ小説にするほどのもんじゃないというか、いわゆる普通の「テレビでやるプリキュア」という感じでした。

 

でも会社組織の理不尽さが描かれているのは良かったですね!!

下請けのことなんてしるか!という理不尽、哀しいけどあるあるですよね・・・。