こんにちは!
今回は近藤康太郎著「おいしい資本主義」の感想です。
資本主義から半分降りる新たなるサバイバル思想―朝日新聞の名物記者が、半ば思いがけず選んだ会社に頼らない生き方を軽快に伝える。
朝日新聞大好評連載「アロハで田植えしてみました」の著者が、その体験のすべてを描いた書き下ろし!生きることを“奪い返す”ための哲学。
この本の著者・近藤康太郎さんと言う方は朝日新聞の記者さんらしいですが、クセが強いですねえ(笑)
ところどころに引用されるロック・サブカル系の曲の歌詞とか、全体的なカウンターカルチャー的と言うか、パンクロック的な思想とか、もろに「サブカル親父」という感じ。
そこにさらに朝日新聞系の反安倍政権・反新自由主義的な思想も入ってくる(しかもそれらに対抗する方法としての農業)ので、もう嫌いな人は本当に大嫌いなタイプの本だと思います(笑)
さて、タイトルにもした、この本で提唱される「オルタナ農夫」という生活スタイルも簡単にご説明します。
そこで目指すは「オルタナ農夫」。これは著書の造語でオルタナティブ(既存のものと取ってかわる新しいもの)な農夫の略称。
プロの専業農家でもなく、兼業農家でもなく、いまひとつの、もう少し別様の、農夫のあり方・・・・・。
具体的には、新聞記者という身分のまま、毎日1時間だけ農業に従事をしながら自身の食べる米だけを作る生活スタイルの実践。
http://blog.livedoor.jp/kawazuisamu/archives/45258743.html 2020/2/12閲覧
つまり、最低限食うものを自分で耕しておけば、会社をクビになろうが、貧乏になろうが「生きてはいけるだろう」という発想ですね。
この「オルタナ」というのも元をただせば「オルタナティブロック」から来ているわけで、 まあなんというか(ある意味)一貫していますよね(笑)
そんな感じで、著者の主義・主張・思想が充満している本なので万人受けとは到底言えませんが、「こういう考え方・生き方もあるんだな」と感じてみるには良い本かもしれません。