こんにちは!
今回は映画「星くず兄弟の新たな伝説」の感想です。
監督・手塚眞
あらすじはこんな感じ↓
かつて“スターダスト・ブラザーズ"として一斉を風靡したカンとシンゴ。東京の下町にあるバーのオヤジとなったシンゴは過去の栄光を夢見、「地球がダメなら月でもう一度スターに‼」との思いで、売れっ子DJとして活躍するカンを誘ってリ・エイジングスタジオで若返り、月へと旅立つ。月世界で彼らを迎えたのは、どうしようもなくダメな芸能プロダクション「アストロ・プロモーション」だった。新・星くず兄弟の初ステージは場末のショーパブで、すっかり意気消沈した二人に酔っぱらいの老人が「スターになりたかったら〈ロックの魂〉を探せ」と声をかけるのだが……。
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前作「星くず兄弟の伝説」はけっこう好きでした。
特に序盤で歌われる歌が今後の展開の予告になっている、という構造にはかなり驚かされましたね。
そんな「伝説のカルト映画」の続編がこちらなわけですが、はっきりいって全く面白くありませんでしたね。
序盤からなんとなくヤバさは漂っていたんですが、まだ最初の方は見れたんです。
平成仮面ライダー好きとしては、主役が三浦涼介&武田航平というのもなかなか良いキャスティングでしたし、ニヒルだけど実は繊細なカンに三浦涼介、お気楽なお調子者だけど実は熱い男であるシンゴに武田航平というのもなかなかいい配役だなあ、とは思うんです。
でも肝心のストーリーが一切面白くないし、ギャグでやっていることも一々スベッてる。
特になぜか二人が女性に整形して以降は本当につまらない。
そもそもカンもシンゴも中身は良いおじいちゃんのはずなのに、なんであんなことになるのか。
整形したら性格も変わるのか。
さらにこの女性キャスト二人の、なんとも微妙な安っぽさはどうにかならなかったのか。
(ちなみにメタ発言しかしない謎女三人衆もすげー微妙)
田舎のスナックか。
そして物語はなんとかラストにたどり着くんですが、ここで唐突に物語は終わって、手塚眞監督本人が出てきて、「しょせん映画なんだから、細かいことは気にすんな」と謎をすべてぶん投げ、これまたB級感漂う女優がなぜか監督に。
そっからラストに行くわけですが、ここが本当に最悪でしたね。
カメラに向かって「夢を持て!死ぬな!」みたいな、おせっかい&自己満足極まりないメッセージをたっぷり5分間役者に語らせ、最後にキャストが歌を歌って大団円という、24時間テレビのエンディングみたいな、本当にひっどい終わり方。
自分がこの映画を見終わって最初に思ったのは「余計なお世話だよ、おっさん」ということ。
なんでしょうね、本当に世代の違いと片付けていいのかわかりませんが、終始「ダサい」映画でした。
特にメッセージを役者に語らせるなんて、ダサいことの極みじゃないですか。
メッセージというのは、映画を通して観客に感じ取らせるものであって、画面に向かって説教してわからせるものじゃねえんだよ!!
「星くず兄弟の伝説」を撮った監督が、こんなにダサイ映画を撮ってしまうなんて、本当にショックですね。
前作の方はまだ映画内で無茶苦茶なやっていたから面白かったですが、今作のようにメタだったり内輪ネタだったり、画面の外の事情まで持ち込まれると非常に萎える。
こんなじじ臭い映画で、最後に若者へのメッセージを語るという、圧倒的なダサさ。
そもそも若者はこの映画の存在にすら気づいてないから。
そこもめちゃくちゃ外してるし、本当にダサイ。
と貶しているばかりではさすがにあれなので、面白かったところを最後にあげておきま合う。
・浅野忠信!
浅野忠信!よく出たな!こんな映画に(笑)
・毒蝮ってそっちの毒蝮かい!
昆虫の方かと思ったら、まさかの三太夫のほう。
しかも本人出てるし。
ここはすごくケラリーノサンドロビッチっぽかったですね(笑)
・手塚治虫の血
彼も自分の漫画に自分役でよく出演していたので、彼が自身の映画に監督として出たのには、彼の中に流れる手塚治虫の血を感じましたね。
ああ、この親子笑いの取り方一緒だ!っていう(笑)
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