こんにちは!
今回は「劇場版 ファントミラージュ 映画になってちょーだいします」の感想です。
監督 三池崇史
あらすじはこんな感じ↓
みんながファンファンしちゃう映画だよ☆
せいぎの怪盗ファントミラージュは、ココミ、サキ、ヨツバ、セイラの4人組。
逆逆けいさつによって、イケナイヤーにされてしまった人から、イケない心をちょーだいして平和をまもっているよ!
キラキラ大かつやく中のファントミだけど、ある日、世界をまたにかける超有名な映画かんとくの黒沢ピヨシに、「ファントミを主役にした映画をとりたい」といわれたんだ!
4人はビックリしたけど、映画にでることに!
ファントミが大かつやくして、見た人の気もちがファンファンする映画・・・☆
どんな映画になるのか、楽しみだね!
https://www.amazon.co.jp/dp/4092313357?tag=hatena-22&linkCode=osi&th=1&psc=1 2020/7/24閲覧
おもちゃ箱をひっくり返したような映画でしたね。
とにかく内容がもりだくさん!
なのでこの記事も盛りだくさんな内容になると思われます(笑)
・三池流子供向け映画の作法!
矢継ぎ早に物語が展開していくので、お子さんは飽きないだろうなあ、と。
それも含め、90分弱と子供たちにしてみたらなかなか長い上映時間ですから、監督である三池崇史はとにかく「子供たちを飽きさせない」ということに腐心していた印象ですね。
例えば歌ですね。
今回は定期的に歌のシーンが入り、新曲「ABCDEFガール」含め4曲劇中で歌が流れます。
(残りは「ダイジョウブ」、「恋するカモ」、「チュワパネ」で映像はノンテロップOP)
またバンクシーンも劇中で2回流れます。
1回目はファントミ4人分が合体したバンク、そして2回目は全員のバンクがフルで!!
フルバージョン、久々に見た気がします(笑)
これもまた、お馴染みの映像を子供たちに見せることで飽きさせない三池監督の工夫なのかなあ、と。
・セイラの魅力を再発見!
個人的に今回の映画で輝いていたなあ、と思うのはセイラですね。
絵が下手であるがゆえの展開や彼女のお茶目な部分なんかが出ていて良かったなあ、と。
特に中盤、爆笑必死の「ファントミ侍」の一連のシーンで大根を割ってみたり、扇風機のシーンでのアフレコ(ここはみんな素が出てて本当に笑った)だったりで、「ああ、セイラもいいじゃないか」と。
彼女は三人の中では一番真面目なポジションだったので、今回はじけた姿を見れて良かったです!!
・大人への目くばせ
今回、きちんと大人向けの小ネタもしっかり入っています。
分かりやすいところで言えば「映画は爆発だーー!!」。
また「ファン沢直樹」は当然「半沢直樹」ですし、「家政婦はファンと見た!」は「家政婦は見た!」ですよね。
更に言えば今回のゲスト・世界的映画監督黒沢ピヨシは(おそらく)黒沢清監督が元ネタ。
ただまあ、黒沢清は確かに世界的に有名ではありますが、そこまで一般にリーチしてるわけじゃないので、なぜそこから引っ張ってきたのかがよくわからない(笑)
三池監督なりの映画ファンへのサービスなのか?(笑)
・あえて言おう!ダメなところ
この映画のよくないところは、「成長がない」というところですね。
というかそもそもファントミ達の内面を描くシーンがほとんどない。
(一応、ココミが映画撮影を前に不安になるシーンがほんの少しだけある)
なので映画を見終わってもそこまでのカタルシスがないんです。
よく言えば「いつものノリ」ではあるんですが、せっかく映画なんですから「映画ならでは」という部分が欲しかったなあ・・・。
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