こんにちは!
今回は津田なおみ著「映画監督 田中絹代」の感想です。
あらすじはこんな感じ↓
「愛染かつら」の看護師、「雨月物語」の耐える妻など、生涯約300本の作品に出演した田中絹代(1909~1977)。彼女は俳優として活躍しながら、映画監督として6本もの作品を残していた。女性が監督をすることなど並大抵ではない1950年代、なぜ監督になったのか、6作品をどんな思いで撮ったのか、彼女ならではの表現とは?・・・あまり知られていない田中絹代の一面をお読みください。
https://www.amazon.co.jp/dp/4343009971?tag=hatena-22&linkCode=osi&th=1&psc=1 2020/10/23閲覧
名女優・田中絹代。
実は日本で二人目の女性映画監督として6本も映画を監督していたってご存知でした?
この本は彼女の監督としての側面に焦点を当てながら彼女の人生を紐解いていくのです。
例えば名コンビでありながら、後に決裂した名監督・溝口との確執なんかも触れられていますね。
この溝口との確執は「溝口が田中絹代にガチ恋したけどまったく相手にされなかったから」とか色々言われていますが、この本の解釈では「映画監督になるのに反対した溝口とどうしても監督をしたかった田中絹代の対立のせい」だとされていますね。
溝口がただ反対するのではなく、「彼女のアタマでは監督はできません」と侮蔑的なことをいったのが原因だと。
これもまあ、溝口なりの心使いの結果ではあったらしいんですがね・・・。
まあ、色々ボタンの掛け違いというかね・・・。
悲しいですねえ・・・。
そんな感じで色々あった田中絹代の人生(アメション女優とバッシングされたりね)をさらっと概観できるので、女優・映画監督としての田中絹代の基礎的な知識を入れておきたい方は是非!
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