こんにちは!
今回はこちらの↓「小林秀雄対話集」に出てきた小林秀雄の言葉のご紹介です。
小林秀雄。
日本を代表する評論家であり、評論を文学のレベルにまで高めた日本評論界の神様のような人ですよね。
大学受験の際、彼の複雑極まりない文章に苦しめられた人も多いのではないでしょうか(笑)
個人的には彼の圧倒的な文学の知識と、そこから共通性だったり作者の人間性を見出す知力を非常に尊敬しております。
彼のような戦後直後や大正時代くらいの、文学とか学問に自分の人生を捧げている、強い信念と豊富な知識と静かな情熱に満ち溢れた、この時代のインテリという人種にすごく憧れますね。
カッコイイじゃないですか!!
富や名声に囚われず、研究室や書斎にこもって自分の思索を深め、それを一生の仕事にする。
今やもうそんな生き方はできないと思いますが、それゆえにあこがれてしまうんですよね。
今回はそんな古き良きインテリの空気と言うか匂いの感じられる言葉をご紹介します。
それがこちら!!
イタリーは一ト月くらいぶらぶらしていたがね。
イタリアなんていいかたしませんよ?
イタリ―ですよ!
イタリー。
イタリア料理じゃなくてイタリー料理ですからね(笑)
それにイタリーにいって一か月間、ぶらぶらしてたんですよ?
せっかくイタリーにいったのに、ただ「ぶらぶらしてた」と表現する、この飾らない感じが最高ですね。
さらに語尾。
「~がね」なんて語尾、今使う人います??
「ポツンと一軒家」に出てくるすごい老人くらいしか使わないでしょ(笑)
そう言った解説を踏まえてもう一度この言葉をかみしめて下さい。
イタリーは一ト月くらいぶらぶらしていたがね
どうですか?
薫るでしょう?
ないかこう、古風な、風流な香りが!!