こんにちは!
今回は「 SPECサーガ完結編 SICK'S 〜内閣情報調査室特務事項専従係事件簿〜」の総評です!
つのポイントから語っていきたいと思います!
①敵がしょぼすぎた
森語りは13話がピークだったな、という印象ですね。
最終回が正直、しょぼいというかなんというか。
やっぱりシリーズを通しての敵がただの自己満世直し野郎だったというのが、ちょっと残念。
敵が小物過ぎたというか。
SPECも何も持ってないし、狂気は狂気なんだけど、その狂気がどこかちんけ、安っぽい。
一一十や黒野はなかなか魅力のある敵だったと思います。
特に黒野は国家の都合で人生を狂わされた男の哀しさが出ていて非常に良かった。
ただイトはどうしても一十一の焼き直しという感じが出てしまうんですよね。
また超最強のSPECを持っているにも関わらず、それをあんまり活用しないのがねえ。
いやまあ彼女が本気出したら誰も勝てませんが(笑)
というか、イトのSPECは「リバース」だけのはずなのに、なんで「時止め」が使えたのか?十一が弟ってどういうこと?など謎が解明されていないのも気になりますねえ。
②謎の解明と新たなる謎
またシリーズを通しての謎も、もっと最後にぶち上げて終わってくれるかと思いましたが、小粒だったなあ、と。
「ホリック」が堀君とか、なーんか脱力感が(笑)
ただ積み残された謎については、けっこう納得が行ったかな、と。
「SPEC」の謎ってよく考えるとそんなに残ってなくて、個人的に気になっていた謎はだいたい解明されましたね。
例えば組織図。
サトリはどこで、マダム陰とかはどこで・・・と考えていましたが、なんとか把握できたなあ、と(笑)
中国側(サトリ)なのか、フリー(海野、久遠)なのか、体制側(東野幸治郎)なのか、それともサブコード側?なのか(一、地居)、あるいは御前会議(卑弥呼?)、先人類(セカイ、潤)等々。
「SPEC」のタイミングではそれがすべて未詳に敵対するSPECホルダーとひとまとめになっていたので分かりづらかったですがね(笑)
裏側が拡張されていって、すっきりできました!
また「朝倉」についても、以前記事で書きましたが、やはり概念的な存在のようですね。
セカイよりも上位にある、本来は実体すらない、思念体というか。
③「ケイゾク」「SPEC」との関係
けっこう明確に続きだ、というところを強調してましたね。
世界観としては、「SPEC 結」のラスト、瀬文が当麻を撃ち殺した後の世界。
つまり「結」のラストから直接続く世界のお話。
勝手にごちゃごちゃ考えてましたが、かなりシンプルな接続方法(笑)
その世界観の中で、結局柴田も死んでしまいました。
最後には、御厨も・・・?
と思いましたが、あのDNAのビジョンを見る感じ、ホリックが作用し、御厨は生き返るんでしょう。
④一話の冒頭はなんだったのか?
最終回を見た後に一話の冒頭の決戦シーンを見直しましたが、おそらくあれは別の周回のラストシーンなんでしょうね。
御厨がSPECを押さえきれなかった世界?
そして、世界全体の運命をリバースした後の話が、15話かけて描かれた「SICKS」なんでしょう。
「110回目」というセリフもありましたし、おそらく何度もループをし、今回御厨がイトを倒したことでそのループは終わった?
「結」で当麻が「当麻のいない世界」を見て回るシーンで描かれた世界が、その110回以前の世界?
ここからは完全に妄想ですが、1話の冒頭(109回目の世界)は「結」ではじけた方のシャボン玉の世界だったような気がします。
イトのリバースと当麻のソロモンの鍵が重なり合い、ついに今回の周回に至った、みたいな?
だからこそ当麻も介入できたんでしょうし。
まとめ
今回の中途半端な終わり方、そして厩(9)の続きである「10.11と続きを作りたい」という発言から考えると、製作陣はまだまだ続きを作りたいんでしょうねえ。
もし作れなかったら御厨は死んだまま、作れるならホリックで復活、みたいな?(笑)