こんにちは!
今回は映画「キャビン」の感想です。
あらすじはこんな感じ↓
今、注目すべきクリエイター、ドリュー・ゴダード「LOST」×ジョス・ウェドン『アベンジャーズ』が、
ジャンルの枠を超えた驚異の新感覚マルチ・レイヤー・スリラーで映画の定番を打ち破る!
☆ 「LOST」『アベンジャーズ』を手掛けた気鋭のクリエイターがホラー映画の常識を変える!
☆辛口批評サイト「ロッテン・トマト」で92%フレッシュ!
☆映画ファン絶賛のヒット作が名を連ねる「映画秘宝まつり」の1本に選出!
【ストーリー】夏休みに山奥へとバカンスへ出かけた大学生5人。古ぼけた山小屋の地下で見つけた謎の日記を読んだ時、
何者かが目覚め、一人、また一人と殺されていく。しかし、その裏に若者たちが「定番のシナリオ通り」死んでいくよう、
すべてをコントロールしている謎の組織があった。その組織の目的は? 若者たちの運命は―? その先には、
世界を揺るがす秘密が隠されていた…。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00TK3TPOU?tag=hatena-22&linkCode=osi&th=1&psc=1 2020/12/9閲覧
ネタバレ厳禁な映画です。
ただひとつ言えるのは、ホラー映画・スリラー映画・ゾンビ映画・スラッシャー映画好きの人なら絶対に楽しめる映画だ、ということです。
ただ、その「なぜ楽しめるのか?」を語ってしまうとこの映画の衝撃の展開を味わえなくなってしまうので、まずはとりあえず「面白いホラー映画である」ということだけを頭に入れてみてもらえればな、と思います。
以下、ネタバレ。
この映画は非常にメタ的な映画です。
キャッチコピーにマルチレイヤ―とあるように、いくつものレイヤーが重なり合っている作品です。
まず、「いわゆるホラー映画」な出来事が展開するレイヤー(一層目)。
そして、その「いわゆるホラー映画」な展開を作ろうとする人たちのレイヤー(二層目)。
最後に、そのすべてを込みで見ている、文字通り「神」のレイヤー(三層目)。
で、これは映画を見ていて気づくことではあるのですが、この三つのレイヤーがそのまま「ホラー映画論」になっているんですよね。
一層目というのは、ホラー映画を表しています。
そして二層目はそのホラー映画を作ってる制作者たち。
最後の三層目は、その作りものであるホラー映画を見ている我々観客。
だからある意味でこの映画は、物語の中の登場人物が現実世界に進出して来、反旗を翻す(物語の中の定められた運命に反逆しようとする)物語でもあるんですよね。
しかし、それは神である我々観客に対し唾を吐く行為です。
だから最後、神が怒り、世界は崩壊します。
それは「ホラー映画が大衆の欲望を映す鏡」だからであり、「お決まり」から抜け出すことは許されないという、ある意味では制作者たちの絶望を示しているのかもしれませんね。
それにしても、ホラー映画でよく出てくるキャラクター達が制作者たちをぶち殺す様は、今まで映画の中で退治されてきたモンスター達の怒りを晴らす(鎮魂?)のようで、見ていて爽快でしたね、ある意味(笑)
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