こんにちは!
今回は高橋源一朗著「お釈迦さま以外はみんなバカ」の感想です。
震災の時も酒のことしか頭にない落語家/ラブホスタッフによる文章指南/大阪おばちゃん語で憲法を表現すると/名作を2秒で読めるか?/偶然57577になった文章……。
稀代の読書家である作家だからこそ見つけられた、思わず唸る表現や、クスッと笑えることばの数々。書いた本人さえも気付いていない、秘められた意味まで深掘りしていく
本書を開けば、新しい発見があること間違いなし!
高橋源一郎さんと言えば個人的に彼のデビュー作「さようなら、ギャングたち」を読んだときの衝撃は忘れられませんね。
何を書いてあるのか、さっぱりわかりませんでしたね(笑)
これに限らず、彼の作品はポップカルチャーを下敷きに、それを純文学的に表現するというスタイルなので、非常にわかりにくい(笑)
「これが文学か・・・」と打ちのめされた大学生の時の思い出です(笑)
そんな彼の新書が本作なのですが、文学作品とは違って、非常にわかりやすい!
内容もキラキラネームとかアイドル、漫画などとっつきやすいものですし、文章も平易。
そして何より面白い!
彼の文学スタイルから行くと、例えばキラキラネームをつける親を「頭の悪いバカ親ども」などどこき下ろすかと思いきや、むしろ優しい姿勢で論じています。
そこはタイトルの通り「お釈迦さま以外はみんなバカ」、作者もキラキラネームをつける親も等しくバカということで、同じバカ同士で手加減したということでしょうかね(笑)
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