こんにちは!
今回は町田康作「バイ貝」の感想です。
あらすじはこんな感じ↓
日々の生活の中でたまった鬱を、日々の生活の中でいかに散ずるか。
「物」を買い、使い、また買い、使う。
消費社会で生きる私たちの姿をあますところなく描く。
超言語激烈文芸作品。
https://www.amazon.co.jp/dp/4575714585?tag=hatena-22&linkCode=osi&th=1&psc=1 2020/4/3閲覧
超言語激烈文芸作品!!!
すごいキャッチコピーを考えたもんです、超言語激烈文芸作品、ですよ?!!!
言語を超越した、激烈な、文芸作品ですよ?
インパクトがものすごいです。
さて、そんな超言語激烈文芸作品の内容はというと、鬱を金額化し、嫌なことがあったり、お金を使うと鬱の総額が増え、逆に良い事があったり、お得な商品を手に入れたりすると鬱の総額が減る。
主人公が日々の生活の中で鬱の総額が減ったり増えたりするさまを活写した私小説、という感じでしょうか。
これはエンタメ小説ではなく文芸作品なので、最後に鬱の総額がゼロになったり、主人公が何か救いを得たり、そういう分かりやすい結末はありません。
ずっと淡々と進み、淡々と終わります。
そんな小説です。
ちなみに、タイトルの「バイ貝」とは「バイ」=BUY(買う)、「貝」=かい(買い)でどちらも「購入」ということを示している。
あるいは「売買」の買と貝が語感&形が似ている、というダジャレ(笑)
このどちらかだと思われます!