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神童に憑りつかれた狂気の本 小林哲夫著「神童は大人になってどうなったのか」 感想

こんにちは!

 

今回は小林哲夫著「神童は大人になってどうなったのか」の感想です。

 

神童は大人になってどうなったのか

 神童といわれていた子供たちはいったいどのような大人になったのだろうか。四谷大塚とか名門塾で全国トップの子供達は大人になってどうなったんだろうか。東京大学を首席卒業した人や、灘や開成、麻布、ラサールなど名門私立で伝説的といわれた人たちはどういう生涯をたどったのだろうか。

長年『大学ランキング』(朝日新聞出版)の編集を手がけ、『高校紛争 1969-1970』(中公新書)、『東大合格高校盛衰史』(光文社新書)、『ニッポンの大学』(講談社現代新書)、『早慶MARCH 大学ブランド大激変』(朝日新書)などの著書もあり、日本の中高大学事情と歴史に関しては日本一といってもいいほどの教育ジャーナリストが、神童的な人たちをできるかぎり追跡し、本当の頭の良さとは何かを解き明かしていく。

 

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一体この本で何回「神童」という言葉が出てきたのでしょうか。

1ページに出てくる神童という言葉の平均数は、この世界のありとあらゆる本の中で一番じゃないでしょうか(笑)

最初から最後まで、徹頭徹尾「神童」に憑りつかれた本です。

 

出てくるのは、東大だの灘高だの銀時計組だの大蔵省だの、いわゆる「学歴エリート」たちのお話。

そして彼らがいかに勉強が出来たのか、優れた人間だったのか、事務処理能力が高いのか、ということがつらつらと書いてあります。

 

確かに読んでいると「すごい人がいたもんだ」とはなるのですが、「だからどうだっていうんだ?」となるのも事実。

結局のところこの本で描かれる「神童」の条件とは、本人の地頭の良さ、親が高収入であること、環境が良いこと、勉強の意欲が高いこと、効率よく努力ができること、などなど、「そりゃそうでしょうね」というものばかり。

 

   

 

だからなんでしょうね、読んでいるうちは面白いのですが、読み終わったあとには虚無感が襲ってくるような本でしたね。

 

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