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宮崎伸治著「出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記」 感想

こんにちは!

 

今回は宮崎伸治著「出版翻訳家なんてなるんじゃなかった日記」 の感想です。

 

 

説明↓

大好評!日記シリーズ番外編!!
翻訳家を夢見る青年が、必死に出版翻訳家の夢を掴み取り、そして一躍 “超売れっ子” になり、しかし業界に失望し、トラウマを抱え、足を洗うまでの軌跡。

 

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タイトルと説明通りの内容です。

出版翻訳家としてデビューできるまで苦労をし、いざ翻訳家になったもののそれだけで食っていけず二足の草鞋を履いてなんとか食っていき、夢をかなえ売れっ子翻訳家になるものの、出版社のあまりにも雑で誠意のない対応に業を煮やして裁判をし、全面勝訴したもののその体験がトラウマとなり文筆業から足を洗い現在警備員、という人の本。

 

まずこの本を読んで感じるのは

出版社ってのはろくなもんじゃねえな

ということ(笑)

 

もちろんこの本はトラブルをメインで書いているからそう感じるわけで、ちゃんとした出版社、ちゃんとした編集者ももちろんいるんでしょうが(というかいなきゃ困る)、この本に出てくるやつらのまあ適当なこと適当なこと。

そして連絡がこない、出版がいつまでも決まらない等の放置プレーとの多いこと多いこと。

 

やっぱり一部の売れっ子作家には過剰なまでの対応するものの、売れない作家なんてこういう雑な扱いを受けるもんなんですかねえ・・・。

 

 

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そんな出版社への暗澹たる気分を抱いてしまいますが、内容自体は面白いです。

基本的には人間と言うのは浅ましいものなので、人のトラブルを読むのは面白く感じてしまうんですよねえ。

うらみつらみが詰まりに詰まった本ではありますが、その分だけエネルギーは感じますし、何より文体が読みやすいので良い!

サラサラッと一気に読めてしまいます。

 

   

 

また、この本に関しては、読了した後、是非アマゾンのレビューを見ていただきたい!

もはや本の感想と言うより、この本の作者の同業者たち(出版翻訳家達)の「俺も同じ目にあった」という経験談が満載になっていて興味深いと同時に、この本の作者が不運だったわけではなく、業界全体が腐ってるんだな、ということがわかります。

 

とはいえ、あくまでこの本は作者側の視点でしか書かれていないので、100%間に受けるのも危険ですがね。

出版社には出版社側の事情だってあるでしょうし。

 

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実際、この本を読んでいると、「それ、あんた(作者)にもちょっと問題あるでねーの?」とちょいちょい感じますからね(笑)

なんというか、ちょっと黒か白かはっきりつけようとしすぎというかね。

いやまあそれが「正しい」のは分かるんですが、別に「正しい」だけがすべてまかり通るわけでもないですし、「正しい」だけじゃ人間関係はうまくいきませんからねえ。

 

なので自分が一番気になっているのは、この本を出すにあたって作者とこの本の出版社は揉めなかったのか?ということです(笑)

 

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