こんにちは!
今回は「仮面ライダーセイバー」 1年間の総評です。
・全体的な感想
良いときとダメな時で非常に波のある作品だった、と言っていいでしょう。
良くない意味でメリハリがある作品というかね。
「お!」と思う回があったかと思えば「あー・・・」となってしまう回もあり。
特に序盤・中盤はかなりキツかった。
後半、ファルシオンが復活するあたりからだいぶ持ち直し、最終回は激熱だったので、余韻としては名作感はありますが、全体を通して見れば平均点ギリギリの作品、といったところでしょうかね。
・脚本
今回で残念ですが、福田脚本とライダーは喰い合わせが悪い、ということがはっきりしたのではないでしょうか。
「仮面ライダーゴースト」の時から何も成長していないと言わざるを得ない。
変身アイテムの消化の仕方の下手さ、序盤に話を詰め込み過ぎて中盤以降ダレる、設定は良いのに、それがうまく物語の中で紹介しきれない等々、「ゴースト」の失敗をまた繰り返してしまった。
せめてプロデューサーを変えれば別の可能性も開けたかもしれないのに、一番大事な脚本&プロデュースを「ゴースト」コンビに任せた段階で・・・ね。
そしてメイン脚本のはずなのに後半ほとんど脚本を書いていない、そして彼が関わらなくなってから話が面白くなった、ということがすべての証拠でしょう。
・アクション
今年はコロナの影響を受け、新しい撮影スタイルに挑戦した年でもあります。
後半ではあまり使われなくなりましたが、ライダーの変身がバンクになったり、撮影所から出ずに撮影できるよう、例年以上に合成が多用されていました。
それが結果、セイバーのファンタジーな世界観とマッチしていたので、個人的にはけっこう良かったんじゃないかなあ、と思います。
ただ、せっかくドラゴンなどの聖獣をCGで見せるなら、龍騎のようにもっと活用しても良かったような気もしますね。
またアクション自体に関しては例年通りの素晴らしいクオリティでなんの文句もありませんでした。
・主題歌
主題歌良かったですねえ。
要所要所でかかっていましたが、やっぱり気分が盛り上がるし最高です。
実際毎回のOPで聞くだけでは飽き足らず、公式のMVでもなんども聞きましたもん。
・キャラクター
個々のキャラクターの個性をもっと出しても良かったんじゃないか、という気がします。
例えば倫太郎の笑顔すぎてちょっと怖い感じとか、「ホモサピエンス」とか「スイーツ好き」とか、尾上さんの「イクメンキャラ」とか、もっと個性を前面に押し出した方が、差別化が出来て良かったんじゃないか、と。
特に尾上さんに関しては、一話まるごと使って「育児とヒーロー活動の両立の難しさ」みたいな話を中盤でやってほしかったなあ・・・。
そういう各キャラクターの人間味を掘り下げる話がもっと見たかった!!!
・総評
全体的に「惜しい」作品だった、という印象でしょうか。
個々の要素は面白くなる可能性を秘めていたものの、それをもっとうまく消化できたのではないか、という気がしてしまいます。
どこか平凡な印象なんですよね。
もっと振り切って個性を出してほしかった。
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