こんにちは!
映画 『希望の国』 (2012年10月20日(土)公開)
原作 “半ドキュメンタリー"小説
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約何万人が死んだ、苦しんだ。
文学なら、映画なら、正確に数えあげろ!
たった一つの何かを無視するな!
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鬼才、園子温監督のもとに、福島の思いが集まり、
やがて、原発事故に揺れる家族の物語が生起する。
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「皆が想像できる単純な物語を更に深めたい」
決意した園子温は福島に何度も何度も通う。
描くべき人々は、すべてその道中にいた。
小野泰彦も、智恵子も、洋一も、いずみも、
鈴木健も、めい子も、ミツルも、ヨーコも、
犬のペギーも、役所の志村も、加藤も、警官も、自衛隊も……。
みんな、福島から生まれた。
これは、映画『希望の国』をつくる、園子温という映画監督の物語―
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これは映画監督・園子温さんの「希望の国」の脚本と製作ノートを足して2で割ったような、不思議な本です。
強いて言うなら分厚いパンフレットのようなものですかね。
この映画自体は自分も見たましたが、彼の映画にしてはあまり面白くなかったのが正直なところ。
もちろん「原発」という日本映画界最大のタブー(原発をテーマにすると言ったとたん出資者が逃げた話も出てましたしね)に切り込んだ、そのコンセプトはめちゃくちゃ攻めたものですが、それに物語が追いついてない印象。
この本を読んだとてその印象は変わりませんが(笑)、この映画に出てきた認知症の老婆が「帰ろうよ」と言うのが、彼の認知症の母親の口癖だというのは発見でしたね。
結局のところ、この映画は彼の家族の話だったんだな、と。
そんなことがわかった一冊でした。
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