こんにちは!
今回は「仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ」の感想です。
あらすじ↓
未来から精神体としてやってきた科学者・百瀬龍之介は百瀬秀夫に憑依。仮面ライダー・センチュリーに変身して追手のディアブロを倒そうとするが、暴走して同じく敵と戦っていた仮面ライダー・リバイとバイスに襲いかかってしまう。そこへ仮面ライダー・セイバーとブレイズが現れ、センチュリーの変身を解除する。
「仮面ライダー ビヨンド・ジェネレーションズ」の感想を述べていきます。
先に言います、今回の記事では酷評します。
(良かった部分はあるっちゃあるので、そこは別の記事で書きます)
一言で言うと「とにかく盛り上がらない映画」でした。
なぜか?
この映画では「リバイス組」「セイバー組」「センチュリー組」「一号組」の四つの要素があるのですが、この四つの要素がまったく絡まり合っていない!
それぞれの要素がバラッバラに独立してしまっていて、相乗効果を感じられない。
全員ゲスト出演というか、誰も物語の本軸を担っていない。
一応物語の主役としては「リバイス」、特にイッキだと思うのですが、とりあえず現象に行き当たりばったりで対応しているだけで、そこに物語の主役として担っているものがない。
この映画のテーマである「約束を守る」「親子(特に父親と息子)」にかすってはいるものの、それを担うわけでもない。
だから、彼のキャラクターが深堀されることもない。
そこにエモーションは生まれない。
だから盛り上がらないんですよ!!!
これは脚本上の明らかな問題でしょう。
今回の脚本、詰めが甘すぎる。
煮詰めがまったく足りてない。
演出もそうだったんですが、細かい「ん?」が多すぎて・・・。
特にタイムトラベルの説明の部分。
一応過去を変えてはいけないというSFのルールは踏まえているものの、その説明がまったく納得できない(笑)
最後の「だから2021年しかないんだ!」と言われても、「え?なんで??」としかならない(笑)
また、そもそも今回のゲストである親子、この二人にかなり力点が置かれているのですが、ここにノレるかノレないかでかなり今回の映画は感想が変わってくると思います。
もちろんこの二人の物語自体は極めてありがちではありましたが良い話ではありました。
ただこの親子はあくまでポッと出のキャラクターであって、そこまで興味がないわけですよ。
せめてこの役割を誰かレギュラーキャラにするとかさあ・・・。
そもそも「親子」とか「家族」がテーマなら、五十嵐一家をもっと絡めろや!
(おそらく戸次に現状明かせない秘密が多すぎて物語に絡ませられなかったでしょうね)
なんでイッキ以外のキャラクターがあんなにちょびっとしか出ねーんだよ!!!
そしてセイバー組。
これは本当にただのゲスト出演しました、以上の印象はなにもなし。
レギュラーキャラは全員出ましたよね?
ソフィア様がカリバーに変身したりもありましたが、「あ、そうですか」としか思わない。
自分がセイバーにそこまで思い入れがないからかもしれませんが、本当に「うん、出てはいたよね」以上の感想がない。
本当にセイバーに関しては、最後のクロスセイバー以外の件は一ミリも心が動きませんでしたね。
そして、演出もねえ・・・。
「なんでそうなるの?」という演出がすごく多かった。
細かい部分を上げるとキリがないですが、大きく3つだけ言いたい。
①フォームチェンジ少なすぎ問題
最初のリバイスの二回フォームチェンジ、最後のバリットレックス、ネオバッタ、クロスセイバー以外はフォームチェンジはしていましたが、その部分が描かれることがほとんどなかったので、それが残念。
そもそも変身シーンが少ない。
だからアクションが盛り上がらないこと盛り上がらないこと。
今回心が躍ったのは一号の部分を除けば、最後のネオバッタ&センチュリー戦くらいでしたね。
②未来のクローンライダー意味不明問題
クローンライダーを武装して戦う、というくだり。
これマジで意味不明。
何がしたいのか?
どの層に向けたサービスなのか?
もちろん意識のないライダーがただ戦うだけなのも味気ないですが、じゃあ別に本人じゃないやつがライダーの皮を被って戦って、それ、意味ある?
ライダーのチョイスもよくわからんし。
ソーサラー、エターナル、バールクスがいるんで夏映画のライダーしばりか?と思えばdビデオオリジナルの4号もいれば、普通に王蛇やデューク、ニセライダーもいるし。
そして味方サイドのチョイスも完全に謎でしたね。
まあRXとバールクスが戦っているのは良かったですけど(笑)
③最後のライダーのチョイス!問題
これは皆さん首をひねったのではないでしょうか?
クレジットに合わせて昭和・平成・令和の主役ライダーが映し出されるんですが、平成の主役ライダーのフォームが謎すぎた。
アギトがトリニティ、ファイズがアクセル、響鬼が紅、キバがドガバキ、WがFJといった感じで中間フォームしばりなのか?とも思いましたが(龍騎やカブト、ディケイドなど中間フォームがないのはしょうがないとして)・・・。
でもフォーゼはなぜかベースステイツだし、ウィザードはインフィニティスタイル、ジオウはグランドで最強フォームも交じっててどゆこと!?となりましたね。
こういうてきとーなところが、この映画のダメさを象徴してますね。
(何か深い意味があったらごめんなさい)
ちなみに一番笑ったのは、ビルドがラビットラビットフォームだったこと。
何故ラビラビ!?
タンタン可哀想!(笑)
てか、せめてハザードだろ!!!
・まとめ
とにもかくにも「エモさ」がない!!!
この一言に尽きますね。
一年前の「ゼロワン REAL×TIME」とは雲泥の差でした。
良いところもあったんですが、とにかくメインになるはずの「セイバー」「リバイス」組の空気っぷりがダメでしたね。
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