こんにちは!
今回はドラマ「QUIZ」の結末のお話です。
この記事では、ドラマ「QUIZ」の最も重要なポイントである、真犯人は誰か?という部分に触れています。
ネタバレOK!という方のみご覧ください。
さて、ではまずドラマ「QUIZ」、テレビ版のラストがどんなものだったかご紹介します。
誘拐事件の犯人は被害者本人(とそのクラスメイト)、つまり自作自演でした。
「一番大切なもの」と言われた母が一番最初に探したものは預金通帳、二番目は愛人、三番目でようやく息子が居なくなっていることに気付きました。その様子をカメラの向こうから全て見ていたのです。「自 分は母に愛されているのか」を確かめるのが犯人の目的だったのです。
(中略)
大人たちは反省し、最後は前向きな大団円を迎えます。どの家庭も「家族」を見直し立て直す道を選びました。
https://minna-no-seijikeizai.hatenablog.com/entry/2015/02/04/103318
minna-no-seijikeizai.hatenablog.com
こちらのブログから引用させてもらいました。
そう、テレビ版のラストは「真犯人である子供たちと大人たちが和解し、それぞれが幸せな家庭に回帰していく」というハッピーエンド。
なんですが!
この取ってつけたような良い話風で安易なラストは、それまで熱心にドラマを見ていた視聴者からさんざんな評価を受けてしまいました。
「そもそも子供にこんなことできるか?」「人が死んでるにも関わらず、子供たちにはおとがめなしってどうよ」「あんなことした子供を受け入れるか?普通」などなどの批判的な意見多数。
ですが、誰よりもこの結末に納得いってなかったのは、このドラマを作ったプロデューサー・植田博樹であると言われています。
本当はもっと別の結末を考えていたが、局内外からの規制を受け、ハッピーエンド風にせざるを得なかった、と。
その象徴なのが、竜雷太のラストカットの「青い目」。
「青い目」とは義眼=偽りの目(eye=アイ=愛)。
(eye=アイ=愛というのは、最終回内のクイズでも使われたアイデア)
「偽りの愛」
つまり親子の和解という、規制の結果出来上がった偽善的なラストに対し、本当はもっと違う結末(一度壊れた家族は和解なんてできやしない)にしたかったプロデューサーの、分かる人にはわかってほしい!という隠されたメッセージだった、と。
そして、この「QUIZ」という作品が人気が出たことにより、テレビとは異なる、プロデューサー・植田博樹が本当に作りたかったラストが複数生まれているんです!
以下にそれをまとめてみます。
(以下の記述は関連本などが手に入りにくいため、ネットの情報を使用して書いています。
もしかしたらデマがあるかもしれません。)
・ビデオ版(?)
竜雷太はすべての罪をかぶり服毒自殺
犯人である子供たちは、ネット住人によって個人情報を晒され、執拗ないやがらせを受ける。
その嫌がらせは、彼らが死ぬまで止むことはない・・・。
自分がみたのはビデオ版なんですが(テレビ版も見る手段はもはやない・・・)、おそらくテレビ版とビデオ版で違うと思うんですよね。
テレビ最終回直後の感想を見ても、どこにも後味の悪いこの部分が載っていないので。
おそらく映像でできる範囲で子供たちに罪を与えようと追加されたんじゃないかな、と思っています。
・漫画版
子供たちはガソリンをかぶって焼身自殺。
事件を起こした罪の贖罪が自殺であり、子供が死ぬさまを眺めるのが親の罪、ということ。
キリコは左手を失い(?)、再び精神病院へ。
これがプロデューサーが本当にやりたかったラストだそうです。
そりゃあ映像化できないわ(笑)
・小説版
ビデオ版のネット住人にいやがらせをうけるというラストに加え、キリコは精神が完全に崩壊し、自殺。
ビデオ版と漫画版を足して二で割ったようなラストですね。
そして小説はもう一本あり、ドラマ版の続編となるのがこちらの「Quiz 2010」。
あらすじはこんな感じ↓
「高野生誘拐事件」解決から10年。17歳になった高野生の元にある日「くいず」が送られてきた。生の脳裏に蘇る悪夢。一方、次々と起こる少年犯罪。再び桐子カヲルが動きだす。TBSドラマ「Quiz」の10年後を描く。
終わりに
上にも書きましたが、個人的な考察やネットの情報を合わせて書いた記事です。
もし「ここ違うよ!」という部分があったら、是非教えてくださいね!