こんにちは!
今回は前回に続き、ゴジラ映画としての感想を書いてみたいと思います。
本作は非常にオリジナルの東宝ゴジラシリーズへのリスペクトにあふれていました。
自分もゴジラシリーズの映画は全部見てはいるんですが、それぞれについて詳しく知っているわけではないので、間違った知識もあるかもしれませんが、ご容赦ください(笑)
・怪獣
ラドンは「ロダン」と呼ばれてはいますが(笑)、きちんと(?)火山から登場します。
ゴジラは最後、芹沢博士の協力を経てバーニングゴジラになります。
ここもアツかったなあ。
キングギドラ(モンスターゼロ)は、三つの首それぞれにキャラ付けがされ、首を切られても即座に再生し、オキシジェンデストロイヤーでも倒すことが出来ず、と相変わらずの強敵っぷり。
ラスト、ゴジラがギドラの首を加えている シーンで一瞬、「うわ、まだ死なねえのか・・・」とだまされましたね(笑)
今回一番扱いが良かった気がするのがモスラ。
「怪獣の女王」という称号を与えられ、幼虫→繭→成虫と3パターンを披露。
成虫になって羽を広げたシーンの美しいこと!
今作は非常に絵になるシーンが多かった印象ですね。
また、彼女の復活に関連するのが双子の博士というのも良かったですね。
女性で双子、そう!小美人のオマージュですね。
まあ一つの家系から連続してあんなに双子生まれるかとか、家系図はどうなってるんだ?とか疑問はありますが(笑)
・芹沢博士関連
渡辺謙さん演じる芹沢博士は今回、非常に重要な役割を果たしています。
まず前作同様「ガッズィーラ」ではなく「ゴジラ」と発音。
さらに、第一作「ゴジラ」の時の潜水服をオマージュした防護服を着て、死にかけているゴジラに核兵器でパワーを注入。
最後のセリフは日本語で「さらば、友よ」。
残念ながら今作で彼は死んでしまいましたが、原典へのリスペクトを感じさせる非常に素晴らしい引き際だったと思います。
・BGM
本作では劇中で、伊福部昭先生の超有名なゴジラのテーマがしっかりと使われています。

- アーティスト: サントラ,伊福部昭
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2000/12/06
- メディア: CD
- 購入: 3人 クリック: 36回
- この商品を含むブログ (36件) を見る
これだけでも感動ものなのに、エンドロールではモスラの歌まで!
音でもしっかりとリスペクトを感じさせてくれます。
終わりに
本作のエンドロールでは、ゴジラのスーツアクターを長年務められた中島春雄さん、「ゴジラ対へドラ」の監督・坂野義光さんの名前がクレジットされています。
そのバックでは伊福部先生の音楽。
これがハリウッドの映画である、ということを一瞬忘れる光景でした。
繰り返しになりますが、本作の監督は怪獣オタクなだけあって、すごく適切なかたちで原典へのリスペクトを表現しています。
素晴らしいゴジラ映画だったと思います。