こんにちは!
今回は古谷経衡著「ネット右翼の終わり ヘイトスピーチはなぜ無くならないのか」の感想です。
この本からは学んだことがたくさんあるので、項目ごとに記事にしていきたいと思います。
今回はネット右翼の正体について書きたいと思います。
皆さん、ネット右翼ってどんな人たちだと思いますか?
自分はこの本を読むまでネット右翼とは、無学で・頭の悪い・ネットに寄生した・若者、だと思っていました。
しかしこの本によればネット右翼のもっとも多いパターンは、大卒で、ある程度高い教育を受けた、社会的に地位のある位置にある、40代前後の、都市圏にすむ中産階級、だそうです。
この根拠まで書いているとあまりにも長くなるので(笑)詳しくは本を読んでいただきたいのですが、これなかなか納得できます。
その上で浮かび上がってくる疑問「高い教育を受けた彼ら・彼女らがなぜあんな頭の悪い言説を信じてしまうのか」についても筆者は答えを示しています。
その部分を引用します。
実は「狭義のネット右翼」が依拠している「ネットで知った歴史の真実」「ネットで知った日本社会の真実」というものはこのような公教育の中で、特に政治経済の授業や近現代史のそれの中でおざなりにされてきた、そのニッチの間隙を突いたものがほとんどなのである。
(中略)
つまりは「狭義のネット」とは、学校教育で網羅しているのみの、乏しい知識体系の外に、突如として湧いてきた真偽不明の情報を真実として鵜呑みにする人々のことであり、そしてその原因は学校教育の不作為である以上に、「学校以外での知的探求」を怠ってきた知的怠惰な姿勢にこそ、求められると言わなければならず、この点は手厳しく糾弾しなければならない。
つまり、受験でやってない&知的探索欲求がなく、結果知識&免疫がなかったから信じてしまった、というなんとも悲しいオチ(笑)
受験と進学の新常識 いま変わりつつある12の現実 (新潮新書)
- 作者: おおたとしまさ
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2018/10/16
- メディア: 新書
- この商品を含むブログ (2件) を見る
要するにネット右翼とは、中途半端に知識だけあるせいで逆におかしな言論にひっかかってしまった可哀想な人たち、ということのようです。
なんかあれですね、怪しげな宗教とかセミナーとかにハマる人と似てますね(笑)