こんにちは!
今回は中川大地著「現代ゲーム全史」の感想です。
これはこういった↓カタログ的にゲームソフトやゲーム機を並べてちょこっと解説を載せる、といった読みやすいスタイルではなく、それらとホイジンガなどの学者の説をミックスし、著者なりのゲーム史観を示すものです。
そのため、全11章、550ページ超えという大ボリューム&けっこうな難解度ですね。
しかし固いだけではなく、それぞれのソフト(メタルギア、FF、ドラクエ、ゼルダetc)やゲーム機(ファミコン、プレステ、ドリームキャストetc)の現代的な意味・必然性を解説した比較的わかりやすい部分もあります。
とくにDSがなぜヒットしたのか?という部分は面白かった。
簡単に解説すれば、コアなゲームファンに向けたプレステに対抗し、現実との連動性を重視し、普段ゲームをしない層に訴求するソフトを出したのがDS。
脳トレとかニンテンドックスとかですね。
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それにより、先細りするゲーム業界の中で、主婦や老人などの需要を掘り起こすことに成功したから、ヒットした、ということ。
彼の先見性はさすがですね。
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本書のゲーム史観を簡単に言うと「眩惑」「競争」「模倣」「運」の4つのバランスがゲームの本質だ、ということ。
詳しくは難しくてよくわかりません(笑)