こんにちは!
今回は城平京著「虚構推理」の感想です。
面白かッたです!
河童などの妖怪や幽霊などの「妖」と「推理」。
この普通あまり組み合わせない二つをミックスする。
しかも、この物語の最終局面では、いくつもの嘘の推理(可能性)が示されます。
「え?」と思われるかもしれませんが、なんというか、具体的な内容よりも、概念的な意味ですごく面白かった。
本作の世界観では、「怪物」は人々の都市伝説や怪談を信じる、その熱量によって生まれ来るもの、と設定されています。
それを「想像力の怪物」と呼びます。
そして、それは人々の信じる力によって生まれるなら、逆に「それが存在しない」「嘘だ」と人々に信じさせることができれば、怪物は消滅します。
つまり、人々の想像力によって生まれたものを、別の物語を作り出すことでそちらを信じさせ、倒す。
どうですか?
すごくおもしろいと思いませんか?
自分はすごくそういう構造的な部分が面白かったです。
いやまあ、内容も面白かったですけどね(笑)