こんにちは!
今回は映画「亜人」の感想です。
病気の妹を救うために研修医となった永井圭はある日、事故で死亡。しかし直後、生き返る。絶対に死なない新人類「亜人」と発覚し、崩れ去る圭の人生。国家に追われ続け、非人道的な実験のモルモットとなってしまう。そんな圭の前に突如、人類に牙をむく亜人最凶のテロリスト・佐藤が現れる。自分の運命に葛藤する圭は、佐藤が描く亜人の未来に共感できないでいた。やがて始まる、佐藤による衝撃の国獲りゲーム。衡突する人類と亜人、そして亜人と亜人。絶対に死なない男同士の終わることなき戦いが始まる。亜人たちは、永遠の命をどう生きるのか?
・一言で言うと
正直見る前は同じような時期に同じようなコンセプトで公開された同様、あまり期待せずに見たんです。
さらに言えば監督があの日本最低映画のひとつと呼び声高い「少林少女」を監督した本広さんですしね・・・。
しかし!
蓋を上げれば、まさかまさかの神映画!
まさかここまでのメジャー作品で人を殺しまくり、自殺しまくり、飛行機でビルにツッコみ、という原作のエグさをしっかりと出してくれるとは!
これは見るべき!
素晴らしい映画です!
・ビジュアル・演者
今回役者は皆さん良かったのですが、特に良かったのは綾野剛さんと城田優さん。
それぞれが別々のベクトルでぶっこわれたテロリストを演じていて、これが非常に素晴らしい!
綾野剛さん演じる「佐藤」は原作では初老のおっさんですが、後半は完全に「佐藤」でしたよ!綾野剛!
・演出・脚本
今回は演出・脚本ともに本当に素晴らしい!
まず脚本から言うと、原作に沿いながらも余計な場面や説明はぶっ飛ばし、とにかく殺戮殺戮殺戮!
変に全編を網羅しようとして中途半端になるよりも、これくらい大雑把でも盛り上げる方が自分は好きですね。
また演出も素晴らしい!
特に銃描写!
ちゃんとリロードもしますし、何よりダメな邦画にありがちな撃つのにやたらためらうあのまどろっこしい演出がないのが爽快。
みんなプロの傭兵にちゃんと見えるし、敵と見るや速攻撃って殺しにかかる、あの作業感が本当に素晴らしい!
邦画のメジャー作品でここまで傭兵っぽいアクションが見れるとは!
あと音楽がEDMっぽい感じだったのも、テクノ好きの自分にはうれしい!
・疑問点
上に書いたように、理屈がどうこうよりも映画としての楽しさを優先する作りなので、「なぜ佐藤健は命かけて戦うの?」とか「あの幽霊みたいのは何?」とか原作を読んでいない人には少し理解しづらいかもしれませんね。
超像可動 「亜人」(原作版) IBM 永井圭ver./佐藤ver. 約20cm PVC・ABS製 塗装済み 可動フィギュア
- 出版社/メーカー: メディコス(Medicos Entertainment)
- 発売日: 2015/11/28
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログを見る
ただそこがわからなくても映画としては楽しめるような作りにはなってるとは思いますが。
また、佐藤→ニュース映像→永井→戸崎→佐藤・・・と演出が少々単調なのも気になったかなあ・・・。
あと某超大物YOUTUBERのシーンは別になくても良かったかな(笑)
・テーマ・コンセプト
今回のコンセプトは「実写版メタルギア」かな、と。
隠密行動、銃で狙撃、リロード、死んでもリセット、麻酔銃などなど。
コトブキヤ メタルギアソリッド メタルギア REX 1/100スケール プラスチックキット
- 出版社/メーカー: 壽屋(KOTOBUKIYA)
- 発売日: 2012/12/27
- メディア: おもちゃ&ホビー
- 購入: 2人 クリック: 20回
- この商品を含むブログ (5件) を見る
自分はメタルギアも好きなので、この映画はことごとく好きなものがハマったなあ、と(笑)
・満足度 95%
漫画原作の映画化作品では、(自分が見た中では)久々な当り映画だったかもしれません。
確かに残念な部分も少なくはないですが、それを補って余りある素晴らしいアクション!
お勧めです!