こんにちは!
今回は戸梶圭太作「バカをあやつれ!」の感想です。
あらすじはこんな感じ↓
高知県の田舎町に警察署長として赴任したエリート警察官僚と、幼い頃に地域から受けた壮絶ないじめの恨みを抱える町長とが、町を“この世で最低最悪の下層社会”にするプロジェクトを開始した。
大型ショッピングモールの誘致、パチンコ店の新規参入促進、風俗店営業の規制緩和、ホームレスにやさしい町づくり、前科者の再チャレンジ支援などなど、次々に繰り出される「構造改革」。果たして“下流社会”はつくりだせるものなのか?小説界のホリエモン、戸梶圭太がおくる渾身の書き下ろし長篇。
「小説界のホリエモン」って大丈夫なんですかね?
一回逮捕される前提ですか?(笑)
これは皮肉に満ちた小説ですね。
例えばこんなセリフがあります。
「ショッピングモールとパチ屋と金貸しとツタヤとマクドナルドと本番ありのヘルス と質の悪いキャバクラとヤンキー上がりのホストしかいないホストクラブ以外に何がある!誰か答えろ!」
「ブックオフがある!」
ブックオフがある!、この台詞からこの地方の閉そく感がバシバシと伝わってきますね。
誇るものがブックオフというチェーン店しかないという悲しさ、そしてそのことに疑問を持っていないという恐ろしさ。
人の心をえぐってくる小説です(笑)