特撮は大人の嗜みです。

特撮やアニメなどの子供向け作品は大人が見てこそ面白い!  総アクセス80万突破しました!

絶対見て損はない新時代のゾンビ映画! 新感染 ファイナル・エクスプレス 感想

こんにちは!

 

今回は映画「新感染  ファイナル・エクスプレス」の感想です。

 

新感染 ファイナル・エクスプレス [DVD]

新感染 ファイナル・エクスプレス [DVD]

  • 出版社/メーカー: 株式会社ツイン
  • 発売日: 2018/01/24
  • メディア: DVD
 

 

あらすじはこんな感じ↓

 ソウル発プラン行きの高速鉄道KTXで突如起こった謎の感染爆発。列車内で凶暴化する感染者たち―乗り合わせたのは、妻のもとへ向かう父と幼い娘、出産間近の妻と夫、そして高校生の恋人同士…彼らは終着駅にたどり着くことができるのか―?目的地まであと2時間、絶体絶命のサバイバルが今はじまる!

 

https://www.amazon.co.jp/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%B9-%E3%82%AD%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%82%BD%E3%83%B3-%E3%83%81%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%82%AE%E3%83%A7%E3%83%B3-%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%BD%E3%82%AF%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3-%E3%82%B7%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%AE%E3%83%A7%E3%83%B3/dp/B077DGKY8B?SubscriptionId=0RYS4FKCB8D90Y669QR2&tag=hatena-22&linkCode=xm2&camp=2025&creative=165953&creativeASIN=B077DGKY8B 2019/12/27閲覧

 

 

感染 プレミアム・エディション [DVD]

感染 プレミアム・エディション [DVD]

 

 

韓国製ゾンビ映画

アクションあり、スリルあり、感動あり。

ただゾンビが出てきて「きゃーこわい」という、B級、C級、Z級映画とは一線を画す素晴らしい映画です。

 

ハラハラドキドキして、心を揺さぶられて、感動して、考えさせられて、これこそが映画。

 

新幹線(しんかんせん)の中の話だから「新感染(しんかんせん)」、「ダジャレじゃねーか」というB級感ある(笑)タイトルからは想像できない最高エンタテイメント超大作。

韓国でも大人気、大ヒット、映画賞受賞しまくりの大傑作。

 

 

絶対見て損はない一本、おすすめです。

 

 

さて、以下では本作の考察、というか誰に着目すれば良いのかというお話です。

キーになるな、と思うのは三人。

 

まずは主人公・ソグ

彼は仕事人間、かつ軍部とのパイプも持つエリート。

そんな彼は自己中心的な人物で、自分の娘にすら「自分のことだけ考えて生きろ」という、嫌なタイプのエリート。

 

 

次はサンファ。

妊娠中の妻をやや過剰気味にケアする、家族や仲間を大事にするタイプの人間。

そんな彼を演じるのが一部界隈で大人気の俳優・マ・ドンソク。

彼が演じているので、反則レベルに強い(笑)

 

そして最後はヨンソク。

こいつは、こういう映画によくいる敵タイプの人間。

何もしてないクセに偉そうで、権威主義的で、自分が生き残るためなら何の躊躇もなく他人を犠牲にする男。

 

 

映画の最初、ソグとヨンソクは似たような人物に感じられます。

どちらも自己中心で、他人を蹴落としていきていくタイプ。

 

しかし、ソグはサンファと出会い、共闘することで変わっていく。

「自分のことだけ考えて生きろ」といってきた男が、他人のために行動するようになっていく。

 

対してヨンソクはずっと変わりません。

ずっと他人を利用して、自分のことだけ考えて生きのびる。

 

そんな彼らは結局、全員ゾンビになってしまいます。

 

 

サンファは家族と仲間を守るためにゾンビになる。

彼はずっとぶれません。

妻、そしてまだ見ぬ子供(=未来)のために、自分が犠牲になることを選びます。

 

ヨンソクもある意味ぶれない。

裏をかこうとするあまり失敗し、ゾンビになる。

そしてゾンビになった時、彼はいつまでも「息子」であり、母に会うという目的の元、行動していたことがわかります。

 

   

 

 

そしてソグ。

彼の死にざまが本当に泣けるんです。

「自分のことだけ考えて生きろ」と言っていた男が最後に「父親」になり、娘を守るためゾンビになる瞬間に列車から飛び降りて、自殺する。

その直前、娘が生まれた瞬間の喜びを思い出し、笑顔で死ぬ。

 

 

この最後の笑顔が本当に涙腺に来る。

娘のために死ねるなら本望だ、とでも言うような、あの笑顔。

そこに重なる、娘の父を求める絶叫。

 

感動すると同時に、この映画は「父親になれなかった(子供のままだった)男」=ヨンソク、「父親であった男」=サンファという両端の存在、そして彼らに触発され、最後に「父親になった男」=ソグ、という構造があり、彼が(本当の意味で)父親になっていく過程を描いた映画だとわかります。

 

改めて、良い映画だなあ(笑)