こんにちは!
今回は小林 泰三作「パラレルワールド」の感想です。
若い夫婦と五歳の一人息子が、地震と洪水が重なった大災害に襲われる。その時、一方の世界ではお父さんが亡くなりお母さんが生き残った。
もう一方の世界ではお母さんが亡くなりお父さんが生き残った。
息子のヒロ君はこの二つの世界を同時に生きていた。大災害で崩壊した家族を蘇らせるためにヒロ君は…。奇才・小林泰三が描く、パラレルワールド・サスペンス・ミステリー!
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やっぱりプロの作家さんはすごいなあ、と思いましたね。
自分も一応こうやって文章やお話を書いたりしていますが、所詮は素人です。
たとえこの設定を思いついたとして、それを小説化はできないし、しようとも思わないと思います。
だってめちゃくちゃ難しいしめんどくさいもの(笑)
「うわあ、すげえ」と特に思ったのは、第二章・殺人鬼が登場して以降。
二つのパラレルワールドを行き来することができる、主人公と殺人鬼。
この二人は当然戦うし、主人公が勝つ。
それは読まなくてもわかる話です。
でもその最終対決をどう描くのか、納得できる解決法を提示できるか。
その苦労を考えたら(自分には)絶対に書けないお話です。
やはりプロの作家さんはすごいなあと実感した小説でした。