こんにちは!
今回は映画「パラサイト 半地下の家族」の感想です。
皆さんもご存知だとは思いますが、一応概要を。
第72回カンヌ国際映画祭では韓国映画初となるパルム・ドールの受賞を果たした[6]。第92回アカデミー賞では作品賞を含む6部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞の最多4部門を受賞した[7]。非英語作品(英: Foreign-Language Film)の作品賞受賞は史上初めてのことである。また、アカデミー作品賞とカンヌの最高賞を同時に受賞した作品は『マーティ』(1955年)以来、65年ぶりとなった。
韓国で2019年5月30日に公開され、観客動員数は1,000万人を突破[8]。日本では2019年12月27日から一部の劇場で限定先行公開された後[2]、2020年1月10日に公開された。

韓国書籍 ポン・ジュノ監督 ソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チェ・ウシク主演映画 「寄生虫:シナリオ集&ストーリーボードブック」(全2巻セット)★★Kstargate限定★★
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まず単純に映画としては面白かったと思います。
先の展開は(ある程度は)予想できないし、ハラハラドキドキするし。
ただ、正直あまり乗れなかったかなあ。
カンヌも取って、アカデミー賞も取ってで、よほど素晴らしい映画なんだろうなあと期待MAXで見たからでしょうかね。
「こちらの予想をはるかに超えるものが見れるに違いない」と思っていたら、意外と思ってた通りだったというか(笑)
この映画のテーマは「金持ちVS貧困層」ということだとは思うんですよね。
で、両者をわけるのが「匂い」なんでしょう。
貧しいものには、自分が発している臭気を感じ取ることはできない。
でも金持ちなら子供でもその臭いに反応できる。
両者の間には「匂い」にあらわされた断絶がある。
で、終盤で主人公のソンガンホは金持ち社長のとっさの行動に、貧しいものを見下す彼の本性を見て刺した。
社長の奥さんが洪水を良かったと言っていたのもあるんでしょうけどね。
貧しいもの(半地下にするもの)は住むところが浸水してなくなったのに、むしろ空気がきれいで良かった、みたいなふざけたことを言う。
そのあとに消えたはずの臭気(いわば貧乏な香り)を感じて窓を開ける。
ここもなかなか示唆的なシーンだったと思います。
そういう深読みをしようと思えばいくらでもできるしょうし、そういう読み取り甲斐がある画作りをできる演出力は確かにすごいとは思う。
でも、なんかのれないんですよねえ(笑)
日本とは社会情勢が違うというのもあるでしょうが、監督がこの映画を通して何を伝えたかったのか、いまいちつかみきれない。
いやまあそれは知識のない自分が悪いんですけどね(笑)
「洪水」関連をもっと深めてほしかったという気がするんですよね。
半地下に住んでいるから貧しい人は住処を失い、高いところに住んでいる金持ちにはなんの被害もなく優雅にパーティーができる。
その対比はさすがだと思う。
でも、あそこで貧しい市民の様子とか、彼らがいかにぎりぎりで生きているのかとか、住むところが浸水してこれからどうするのかとか、そこら辺をもっと描いてくれたら、ソンガンホが社長を刺すところももっとエモーショナルだった気がするんですよね・・・。
同じテーマの映画だったら「ジョーカー」の方が個人的には好きだったなあ。
まあでも同じ「貧困」というテーマの映画が世界的にここまでヒットするというのが、なかなか興味深い現象ではありますが。