こんにちは!
夜は家で過ごしたい下夫です。
今回は、「夜は短し歩けよ乙女」(作森見登美彦)という作品の感想です。
この本は、以前から仲良くさせていただいているブロガーのわんこさんの書評を読んで、「読みたい!」ってなった本ですね。
内容としては、連作タイプの恋愛小説ですね。
超天然女子大生の「彼女」と、彼女に惚れてしまった「先輩」の二人の視点を通して、彼らの恋愛が一進一退する様子が描かれます。
この「彼女」が女子大生ではありえないほどピュア。
そしてめちゃくちゃ良い人。
だからこそ「彼女」はすごく魅力的で、周りの人を惹きつけ、彼女の周りには「オモロイこと」で満ちています。
そのため、読み進めるに連れ、「彼女」に恋する「先輩」にどんどん同化してしまいますね。
とはいえ、作者は「四畳半神話大系」や「美女と竹林」の森見登美彦先生なので、「恋愛小説一直線!」って感じではなく、恋愛風味で味付けされた滑稽小説って感じ。
彼の持ち味の「笑える地の文」「微妙にありえない、クレイジーな出来事」「若干ご都合主義的展開」などが、今作でも楽しめます。
なので、「甘々の恋愛小説って苦手で・・・」って人にこそ読んでいただきたい恋愛小説って感じですね。
サラッと読めて、読み終わった後暖かい気持ちになれる、爽やかな小説です!
気になった方は是非!