こんにちは!
ドリフ世代の親を持つ下駄夫です。
今回は、2019/2/27放送の「志村けんのだいじょうぶだぁSP」の感想です。
盛大にDISっているので、「志村けんさんの大ファンなんです!」「今回も最高に面白かった!」という方は、ここで読むのをやめていただいて、別の記事をお読み下さい(笑)
こちらなどおすすめです(笑)↓
冗談はさておき(笑)、自分はこういう志村けんさんがホストのコント番組って真剣に見たのは久しぶり(小学生ぶりくらい)だったんですけど、びっくりするくらいセンスが古かったですね。
なんか「老人の番組」って感じがしました。
いや、面白かったんですよ?
面白かったんですけどねえ・・・。
もしかしたら、昔のドリフの番組(「八時だよ!全員集合!」とか、それこそ「志村けんのだいじょうぶだぁ」とか)の空気感とか雰囲気そのまんま・当時の再現なのかもしれないですけどね。
ひとつ言いたい。
古臭さまで再現しなくていいから(笑)
再現するのは面白さだけにしていただいて(笑)
昔のまんまって笑いにとってはプラスに作用しないと思うんです。
笑いって飽きられるし、どんどん新しくなっていくじゃないですか。
だから日々アップデートしていかなければならないと思うんですよね。
だから、例えば志村けんが演じるキャラは「いつもの」でいいんです。
でも、彼を取り巻く状況やキャラクターは変えていかないと。
たとえばスマホに夢中になっている若者と、志村けん演じるおばあさんを絡ませるとか。
そうすれば、現代社会への皮肉みたいなものも出せるじゃないですか。
イギリスのコメディアン・ローワン・アトキンソンは、そういうことちゃんとやってますよ。
最近で言えば、これとかね↓
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志村けんさんは日本を代表するコメディアンなわけですから、もっと頑張ってもらわないと。
でも残念ながら、この番組にそういう意欲は感じ取れませんでしたね。
「いつもの」に安住してしまっている。
それを一番感じたのが、中盤の新入社員のために出し物をするというコント。
ここがひどかった。
まず五分くらい何の笑いにも機能しない、志村けんのマジックショーを見せられます。
別に笑いを取るわけでもなく、ありきたりなマジックをたっぷり五分間。
そのあと、見たことない女性タレント五人くらいが、このご時世にAKBの「ヘビーローテーション」を歌うシーンが三分くらい続きます。
今は2019年ですよ?(笑)
ここもなんの笑いもなく、ただの宴会芸を見せられているだけ。
しかもこの二つのシーン、我慢して見たにもかかわらず、オチにも一切かかわってこないという、非常に謎なシーンでした。
おそらく、昔の番組ってこういう演芸ミニコーナーみたいのがあったんでしょうね。
そのノリなんでしょう。
でもね、今それをやっても謎なシーンでしかない。
昔の習慣を、時代や文脈を無視してねじ込んではダメですよ。
どうしても今それをやりたいなら、もっと理屈をつけないとダメ。
CMの間、ほかの番組にチャンネルを回したりしていたのですが、非常に面白かったですね。
番組の密度が違うんですよ。
別に密度がぎちぎちだからいい番組ってわけじゃないですし、この番組みたいに余裕のある作り方、ってのも良いでしょう。
でもね、そういう時代に囚われない「いつもの」で構成された番組って、圧倒的に古臭いんです。
だから2019年にもなって、AKBの「ヘビーローテーション」という選択肢が出てくる。
もしかしたら、この部分は過去の番組からの再録なのかもしれませんが、だとしても、なぜそれを選んだ?と言いたい。
この番組のコンセプトっておそらく、過去の古き良きものを伝えたい・志村けんの伝統芸の面白さを伝えたい。ってことなんでしょう。
それは分かります。
そのコンセプトは痛いほど伝わってくる。
でも、もし本当にそうだったとしたら、彼の面白さの本質はそのままにして、でも周りの部分は今風にしなければ絶対にダメです。
そうしないと、若者に彼の面白さを伝えるなんて絶対にできない。
だって、こんな古臭い番組見ないんだもん。
見なければ、面白さは伝わりませんよね。
実際、この番組は、古臭いですが、やはりある程度面白かった。
それは志村けんさんが一流のコメディアンだからでしょう。
千鳥と絡むとことか、特に良かったですし。
だからこそ、この番組の古さが残念でならないんです。
今のままでは、志村けんの面白さを再確認するための番組になってしまっています。
それではやはりだめで、キャストやスタッフなどを総とっかえしてでも、番組を今風にアップデートし、若者にも訴求しうる番組にすることが必要でしょう。
それによって志村けんというコメディアンの新しい笑いがみつかるはず。
伝統を守ることと、伝統を変えないことは別物だと思うんですけどねえ。
昔の志村けんを知っている人はこれで満足なのでしょうか?
ご意見、お聞かせください。