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仮面ライダー電王・ディケイド・MOVIE大戦2010・平成ジェネレーションズFOREVERに共通する「白倉イズム」とは? 

こんにちは!

 

今回は、個人的に考えている白倉イズムのお話です。

さて、まずこの白倉イズムという単語についてご説明を。

 

白倉というのは、東映特撮作品のプロデューサーを多く務めた白倉伸一郎のことです。

ヒーローと正義 (寺子屋新書)

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特撮作品というの一年間、約50話の長丁場であるため、監督や脚本家よりもプロデューサーの思想や影響が強くでる傾向があります。

 

そして彼の出がけた作品、中でも仮面ライダー電王・MOVIE大戦2010・平成ジェネレーションズFOREVERには、共通する思想のようなものがあると感じています。

仮面ライダー×仮面ライダーW&ディケイド MOVIE大戦 2010 [DVD]

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 なのでこの記事ではそれに白倉イズムと名前を付け、その正体を探っていきたいと思います。

 

 さっそく結論から述べると、白倉イズムとは「記憶にあることこそが本物」ということ。

 

平成ジェネレーションズFOREVERの電王のシーン、たぶんあそこに白倉イズムがものすごく凝縮されている。

「内容よりも覚えていることが大事」

「記憶の中では本物」

イマジンズや野上良太郎、オーナーはこんなことを言っていましたよね。

 

S.H.フィギュアーツ ウラタロスイマジン

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これはそもそも「時間」や「記憶」がメインテーマだった、仮面ライダー電王を象徴する言葉でもありますよね。

 

また、「MOVIE大戦2010」という作品は、平成ジェネレーションズFOREVERと終盤の展開が似ていて、要するに「人々の記憶に残っている限り、ヒーローはいる。忘れられたとき、ヒーローは消える」

 

これは平成仮面ライダーをブランド化するために作られた、仮面ライダーディケイドという作品のテーマでもありますよね。

 

と、各論はこれまでにして、総論に入りたいと思います。

 

では、これらを踏まえた上で、白倉イズムとは何なのでしょうか?

 

それは

プラグマティズム的ヒーロー観。
 
プラグマティズム (まんが学術文庫)

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 つまり、ヒーローとは記憶にあるかぎり存在する、記憶から消えた時消える、だからヒーローを人々に認知させ続け、記憶させ続けなければならない、という発想。

 

そこでは、細かい内容は特に問題とならず、なんかこんな感じだったなあという漠然としたものでいい。

彼の作品に登場するレジェンドは、記憶を喚起し、定着させるためのもの

 

なぜそれが必要かといえば、一つは自分が作ったヒーローを覚え続けていてほしいからというシンプルな気持ちもあれば、ヒーローを覚え続けていることにより「仮面ライダービジネス」が持続し、「レジェンド商法」で儲けられるというビジネス的な側面もあるでしょう。

 

仮面ライダージオウ DX龍騎ライドウォッチ

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仮面ライダージオウ DXアギトライドウォッチ

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仮面ライダージオウ DXキバライドウォッチ

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仮面ライダージオウ DXカブトライドウォッチ

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仮面ライダージオウ DXブレイドライドウォッチ

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仮面ライダージオウ DXファイズライドウォッチ

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 こういうライドウォッチ商法なんて最たるものですよね(笑)

 

こういう商法を嫌う人もいますが、自分はそれでいいと思います。

 

だって、これで儲けることにより、東映BANDAIにお金が行き、それにより製作現場に金が行き、よりクオリティの高いものができる、シリーズが存続する。

 

シリーズが存続することにより、仮面ライダーというブランドは人々の記憶に根付き続ける。

 

それにより「仮面ライダー」というブランドの価値は上がり続ける。

 

そうすれば仮面ライダーは忘れられることはない。

S.I.C. 仮面ライダーゴースト オレ魂 約200mm PVC&ABS&ダイキャスト製 塗装済み可動フィギュア
 

 そういうヒーローへの愛とビジネス的な側面がごちゃまぜになった帰結が、「記憶・覚えていることが大事」というもの。

 

以上、これが自分の考える白倉イズムです。

 

彼のこういう発想と言うのは、だいぶ好き嫌いが別れるようですが、自分は結構好きですね。

 

適度に身も蓋もなくて(笑)