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自分達は胸を張って核家族をやっている。 辻村深月作「クローバーナイト」 感想

こんにちは!

 

今回は辻村深月作「クローバーナイト」の感想です。

クローバーナイト

クローバーナイト

 

 

面白かった!

社会派というか、都会で起きる保活争いの壮絶さ・教育方針の食い違いなどをミステリー的な視点を導入して描いた、非常に考えさせられる一冊でした。

 

またいまだ女性社会という側面がある保育について、主夫という一種の異物の視点から見ることで、その異常さを浮き彫りにさせていて、うまいな、と。

 

ミステリー作家だけあって、小規模ながら(人が死んだりはしない)サスペンス感の演出もGOOD!

 

 

 

最後にいいなあと思った言葉をご紹介したいと思います。

 しかし あなたたちにあなたにそんなこと思わ権利はない なぜなら 実家であっても祖父母であっても、裕(注・主人公)たちの家族ではないからだ。

(中略)

しばしば 問題になるか 家族だけど 自分達は胸を張って核家族をやっている。