こんにちは!
今回は映画「ヘルボーイ」の感想です。
- 作者: マイク・ミニョーラ,リチャード・コーベン,スコット・ハンプトン,ケビン・ノーラン,今井亮一
- 出版社/メーカー: ヴィレッジブックス
- 発売日: 2017/01/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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監督 ニール・マーシャル 脚本 アンドリュー・コスビー マイク・ミニョーラ
あらすじはこんな感じ↓
地獄で生まれ、地球で育てられた悪魔の子・ヘルボーイ。超常現象調査防衛局(BRPD)のエージェントとして活動する彼のもとに、英国中を荒らし回っている人食い巨人を退治せよとの指令が下る。そこでヘルボーイは暗黒時代に封印されたブラッドクイーンが1500年の眠りから覚めたことを知る。
人類への復讐心から地上を魔物の世界へ変えようと企むブラッドクイーンの野望を打ち砕くため、霊媒能力を持つ少女アリスやジャガー人間のベン・ダイミョウ少佐らとともに地球を守るための決死の戦いを挑む。
しかし、ヘルボーイを王として迎え入れようと企てる彼女の甘言と魔力により、世界を滅亡させてしまうほどの強大なパワーを手に入れてしまう。ロンドンの街を破壊し尽くす戦いは、やがて天変地異へと発展していく。
・一言で言うと
R15ゆえのゴア表現のエグさが楽しい悪魔ぶっ殺す系エンタテイメント作品。
しかし、後述する理由から どうあがいてもB級映画(笑)
・ビジュアル・演者
このサイトの「キャラクター欄」にのっているクリーチャーたちを見ていただきたい!
人食い巨人・呪われた老婆・豚人間等々、まごうことなき西洋のクリーチャー。
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例えば巨人が人間を喰うシーンとか、変に情感を込めずにさらっと描くのでそれが逆に恐ろしい。
「うわ。本当にいそう」感というか。
そして、敵が悪霊なのでけっこう普通に怖いんです(笑)
いきなり出てくるし。
そしてなんといっても主人公のヘルボーイ!
真っ赤な赤鬼みたいばブサイクフェイスで、ショットガンをぶちかまし、敵をぶん殴りと非常にかっこいい反面、意外と涙もろい&うたれ弱かったり、若干ファザコン気味だったり、ヒーロー(あの世界観にマッチしてない謎のナチス倒すマンはだれ?(笑) 同じコミックスのヒーロー?)に興奮したりと意外とそこは「ボーイ(少年)」なのが面白い。
・演出・脚本
またさき、クビもぎ、人体真っ二つ、撃ったあと・切ったあとの欠損した人体をしっかり見せていく! といったR15ならではの振り切った表現は非常によろしいと思います(笑)
ただ話がダイジェストっぽいというか。
物語のテンポがいいのとはまた違う、ドラマシリーズのダイジェストか?という感覚。
「間」というか「余韻」がないんですよね。
・疑問点・不満点
ぽんぽん話進みすぎ (笑)
例えば「何者かに重要キャラが殺された!→クソ!どうしよう・・・→大丈夫よ!私最強の霊能力者!」(この間5分)とか、「女王を倒せる剣なくなっちゃいました・・・→最終決戦で床ぶち抜いたら発見しました!」とかご都合展開がすぎる(笑)
上の「余韻がない」とも共通するんですが、とにかく尋常ではないスピード&偶然の連続で物語が進んでいくので、どうしても「行間を欠く」というか「マンガの重要な部分を映像化しました!」感が出ちゃうんですよね・・・。
・テーマ・コンセプト
一応「善悪の基準は視点によって変わる」というのがテーマでしょうかね。
例えば人間世界では英雄とされているアーサー王やマリーン(ガンダルフと呼ばれてる笑)が悪役的な描かれ方してますしね。
- 作者: ローズマリサトクリフ,Rosemary Sutcliff,山本史郎
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ただそこらへんも気づいたら微妙に論点がずらされて解決するので、あくまで「一応」ですね(笑)
・満足度 72%
そもそも真っ赤で悪魔と人間のハーフで最強なやつと、トラ人間と最強霊媒師のトリオが地獄からやってきた使者と対決する物語には共感できるポイントはありません(笑)
ダンナ様は霊媒師 視える人だけが知っているこの世をラク~に生きるコツ
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だからそういう観客の共感を誘う映画ではない。
そこにダイジェスト感あふれる物語展開。
そしてやたら目玉狙いすぎなグロ表現の数数。
結果どうなるか?
それは金のかかったB級映画が出来上がるのです(笑)
エクストリームな表現と雑な内容が相まってどうあがいてもB級映画。
それがこの「ヘルボーイ」なのです(笑)