こんにちは!
今回は「仮面ライダー 令和・ザ・ファーストジェネレーション」の感想、ジオウ編です。
はっきり言えばこの映画を見終わった時の最初の感想は「物足りねえ、なんだこれ」。
今までの冬映画のようなレジェンドキャストの出演もなければ、サプライズゲストもなし、仮面ライダー論もなし。
ジオウの締めの映画として、なんと物足りない、あっさりとした、カロリーの低い映画なんだ。
そう思っていました。
映画館を出て歩きながら、この怒り・失望をどこにぶつけてやろうかと、息巻いていました。
でも次第に気づいたんです。
そしてこの映画を思い返してみると、ジオウの出番が極端なまでに少ないことに気付きました。
もはやゼロワンの映画にちょっとゲスト出演しました、レベル。
ジオウは一応フォームチェンジはありますが、ゲイツ・ウォズはフォームチェンジなし。
ツクヨミも一応出ました程度。
先輩ライダーがこのレベルなんですから、クウガ~ビルドまでの平成仮面ライダーなんて、トータルで2分出たか?という程度。
「平成ジェネレーションズ」シリーズのようなテイストを期待していた自分からすれば、肩透かしも良いところです。
でも、でもですよ。
もう、平成は終わったんですよ。
今は令和なんですよ。
平成仮面ライダーの時代は終わったんですよ、本当に。
つまり、この映画を通して製作陣が伝えたかったことは「平成仮面ライダーはもう終わり。これからは令和ライダーの時代です。」ということ。
だからこそ最後、平成仮面ライダーの総括者・ジオウは「ゼロワンには俺たちの記憶(平成仮面ライダーの記憶)は残してはいけない」と語るのでしょう。
令和ライダーと平成ライダーは交わってはいけないんです。
平成仮面ライダーにおんぶにだっこで作品は作らない。
平成仮面ライダーと決別して、これからは令和ライダーの新たな歴史を作る。
だからこその「令和・ザ・ファーストジェネレーション」。
だからこその仮面ライダーゼロワン。
ゼロワン以前の平成仮面ライダーはもう、過去のもの。
本当にこれで、平成仮面ライダー達は引退。
最後、ゼロワンとジオウが殴り合った際、勝ったのはゼロワンなんでしょう。
現行ライダーが一番強いのですから。
そういう「平成仮面ライダーとの決別の映画」、それがこの映画なんでしょう。
だからこその、平成仮面ライダー達のこの添え物感。
平成仮面ライダーにまだ取り残されていた僕たちライダーファンを、令和に向き合わせてくれた映画。
そのある意味厳しいともとれるメッセージに不満を持つ方もいるでしょう。
でも、そういう、メタ的な意味を読み取れる、その外側の部分で、自分の中ではジオウ要素は補完できました。
なので、自分は満足です、この映画。